エクスプローラー2という存在は、4桁リファレンス時代に登場し、初代モデルである1655は、1999年頃からアンティークと呼ばれ高値モデルの代名詞的存在となっています。
そして、5桁リファレンス時代のエクスプローラー2といえば、2010年頃まで現行モデルだった16570が有名で、今でも親しみのあるモデルという印象です。
しかし、1655と16570の間には、実はもう一つの世代が存在。
それが、1980年代半ばに数年のみ生産された16550です。
この16550は、5桁リファレンスであり、実際見た目も5桁時代の16570とよく似ています。けれども、1999年頃の段階からこのモデルも「アンティーク」というくくりに含まれる傾向があり、不思議な世代という印象です。
この時代には、16550だけでなく、短期間の製造となった5桁モデルが存在し、それらは「80年代ヴィンテージ」というカテゴリにまとめることができます。
16550にはアイボリー文字盤という高値となる存在があり、1655と共に高いモデルという側面も存在。
そんな16550の中で、黒文字盤はそこまでそこまで評価されておらず、時期によっては16570に近い価格帯で売られていたこともあります。
2017年9月において、16570は相場が上昇気味。2016年まで30万円台後半だったのが、この時期約45万円という水準になっていたのです。
それに対して、16550は60万円台後半という水準でした。
そして、16570の黒文字盤は現在50万円前後という水準に到達。
では現在、16550がどのようなレベルになっているのかというと、80万円台という水準に達しています。
本記事で参考とした中古腕時計
|
本記事の価格比較
腕時計 | 状態 | 期間 | 2017年9月 の安値(楽天) |
2018年3月 の安値(楽天) |
変動額 | 残価率 |
---|---|---|---|---|---|---|
ロレックス
エクスプローラー2 黒文字盤 16550 |
中古 | 0年 6ヶ月 |
¥688,000 | ¥813,900 | 125,900 | 118.30% |
16550は、一見すると16570と似た見た目ですが、ベゼル部分のフォントが違い、それにより雰囲気が異なる印象となっています。
80年代ヴィンテージが、それ以降の5桁モデルと大きく違うのは、ムーブメントなど中身による差が大きいのですが、エクスプローラー2の場合は見た目において分かりやすい差があるといえます。
時計好き以外の方には、「大きく違わない」と評価されるような差ですが、ベゼルのフォントが違うというのは、他の高値ロレックスと比較すると分かりやすいのではないでしょうか。
グリーンサブ16610LVのフラット4や、赤サブなどは価値が上がるということがありますが、それらの差よりも16550のベゼル部分は「大きな差」であるといえます。