1996年に復刻版として登場したカレラは、「1964 Re edition」として海外では一定の評価が存在します。
このカレラは、
というような時計好きにとってツボとなる要素が盛り込まれているため、評価されるのは当たり前という気もします。
しかし、腕時計が全体的に高い時期である2015年頃において、このモデルは15万円前後という価格で購入することが可能だったのです。
この15万円という価格は1999年頃とほぼ同様であり、15年以上に渡り10万円台前半程度という相場をキープしていました。
様子が変わったのは2016年頃であり、その時期カレラは10万円台後半となったのです。
そして、その時期にはもう一つの変化が起こり、売られている数が常時1本あるかないかというぐらい少なくなったのです。
さらに2017年には売られている様子を見かけるのが珍しくなり、海外においても数が少なくなっていたのです。その頃海外では、30万円以上という様子で、日本の2016年基準よりだいぶ高いという状況でした。
そして今回、久々にこの時代のカレラが日本に数本登場。安いモノで24万9800円という価格になっています。
本記事で参考とした中古腕時計
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本記事の価格比較
腕時計 | 状態 | 期間 | 2015年9月 の安値(楽天) |
2018年3月 の安値(楽天) |
変動額 | 残価率 |
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タグホイヤー
カレラ CS3110 |
中古 | 2年 6ヶ月 |
¥158,000 | ¥249,800 | 91,800 | 158.10% |
長らく10万円台が当たり前だったカレラが約25万円という価格になったのは、感慨深いともいえますが、実は2017年において20万円台前半という水準に既に達していました。
その頃登場したのは、黒文字盤のCS3111ですが、約22万円という価格で比較的早く売れていました。
それから長らく登場しなかったカレラは、海外での評価額などを考慮して、筆者としてはもう少し高い価格となるかもしれないと思ったのですが、2017年と大きく違わないというのは意外な点。
現在の価格は、カレラのキャラクター性を考慮すると安いという評価もできますが、1999年から2015年頃において約15年以上もの間、相場が変わらなかったことを考慮すると立派ともいえるでしょう。
ちなみに、同じレマニア製の手巻きムーブメントを搭載するオメガスピードマスター3570.50は、現在30万円近い価格。
という同じ要素を備えるのにスピードマスターより安いというのは確かです。
そして、最近数が少ないため、いつでも手に入るわけではないという点が3570.50と大きく違うといえるでしょう。