ホワイトゴールドのロレックスは、かつてイエローゴールドより評価される傾向がありましたが、最近はYGより安いということもある状況です。
特にデイデイトの2000年デビュー世代ではその傾向が目立ち、同年代のデイトナでもその傾向があります。
また、2007年以降にデビューした6桁世代のWGモデルについても、サブマリーナなど「初のWGモデル」というキャラクター性があるのにもかかわらず、YGと大きな価格差がないケースも存在。
そんなWGモデルですが、5桁リファレンスのデイデイトについては、最近までYGより高い傾向があったように感じます。
しかし、5桁リファレンスのデイデイトも最近はYGとほぼ同様という水準。ちなみに、現在確認できる18238(YG)のボトム価格は約129万円であるため、今現在においてはWGのほうが安いという事態になっています。
そんな5桁リファレンスのWGデイデイト、18239はロレックスが全体的に安かった2011年頃において、当然のようにYGモデルより高く、80万円という水準でした。
その頃18238は60万円台後半で購入可能だったため、WGのほうが10万円以上高かったのです。
かつてはYGより高かったのが、今となってはYGより安い。このような事情があるため、デイデイトの18239はあまり値上がりしない時計という印象にもなってしまいます。
けれども、2011年と比較して40万円以上も高くなっており、実は優秀な値上がり腕時計であるのです。
本記事で参考とした中古腕時計
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本記事の価格比較
腕時計 | 状態 | 期間 | 2011年6月 の安値(ヤフオク) |
2018年3月 の安値(楽天) |
変動額 | 残価率 |
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ロレックス
デイデイト 銀文字盤 バーインデックス 18239 |
中古 | 6年 9ヶ月 |
¥800,000 | ¥1,239,840 | 439,840 | 154.98% |
2011年の個体はT番(1996年頃)ですが、この記事の個体はR番(1988年頃)です。
デイトジャストがそうであるように、80年代と90年代半ばモデルでは相場が異なる傾向がある場合がありますが、デイデイトについては年式による相場差は以前から少ない模様です。
2010年頃においても現在においても18239の最終世代であるA番(1999年製)は安い個体と5万円~8万円程度の価格差であり、他のモデルとは価格差が少ないといえます。
なお、年式における価格差があったとしても、デイトジャストなどドレス系オイスターは新しいほうが評価される傾向があるため、80万円だった2011年のT番のほうが現在価値が高いということになります。
よって、18239は2011年と比較して40万円以上高くなったといえ、YGより安く評価される今においても、立派な値上がり時計という側面もあるのです。