パイロットウォッチといえばクロノグラフという印象がありますが、3針モデルのパイロットウォッチも存在します。
近年目立った3針のパイロットウォッチといえば、パテックフィリップの5522Aで、それ以前に登場した5524Gとともに高い注目度となっている様子です。
パイロットウォッチという存在は、見た目ではなんとなく分かるものの、特別な機能性があるというわけでもなく、どのようなモノなのかが分かりづらいかもしれません。
ロレックスのGMTマスターは、パイロット向けに造られた時計ですがパイロットウォッチではなく「国際線のパイロット」向けの時計。そして、GMT機能を有するという点がパイロット用の機能として成り立っています。
一方、「パイロットウォッチ」と呼ばれるものには、それ自体を象徴するような機能はありません。
なんとなくのイメージとして、スーツに合うのがGMTマスターだとすれば、パイロットウォッチはカジュアルな印象です。
パイロットウォッチのお約束としては、
などが挙げられます。
特に、操縦中に時刻を確認するという要件に対して視認性は重要な役割を果たします。
そのためか、パイロットウォッチの文字盤は、古い航空機や自動車の計器のようなデザインに近いものが多い印象です。
そして視認性が良くするためには、ある程度ケースサイズを大きくする必要があり、パイロットウォッチは45mmなど大きめなサイズが多い傾向があります。
パイロットウォッチというキャラクターは、その見た目の独特さが魅力的で、それ自体が好きな人だけでなく、複数の時計をコレクションする人にとっても「1本欲しい」と思わせる存在だと思います。
ですから、パテックフィリップのパイロットウォッチはそういったポジションに最適という感じで世界的に人気があるのかもしれません。
しかし、パテックフィリップのそれは希少性も相場も高いため、手を出しづらい存在です。
そんなパイロットウォッチでも、ゼニスのパイロットウォッチならば、なんと中古で30万円台で購入することが可能。
ゼニスといえばマニュファクチュールのブランドとして有名ですが、このパイロットに搭載されるムーブメントもゼニスの「エリート681」となっています。
本記事で参考とした中古腕時計
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本記事の価格比較
腕時計 | 状態 | 期間 | 2015年5月 の新品実勢価格(2社平均) |
2018年3月 の安値(楽天) |
変動額 | 残価率 |
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ゼニス
パイロット 03.1930.681/21.C723 |
中古 | 2年 10ヶ月 |
¥526,425 | ¥388,000 | -138,425 | 73.70% |
この時計、2012年にデビューした時計であるため、高級腕時計の常識としてはかなり新しい部類です。
という内容で30万円台で購入可能というのは、他の時計の相場を考慮すると驚に値するといっても良いかと思います。
なおこのモデルは40mmというサイズなのですが、大きな45mmサイズのほうはもう少し相場が高め。40mmというサイズは、腕時計として使いやすいサイズだと思うのですが、パイロットウォッチらしい45mmのほうが人気がある様子です。