オメガの高級ラインとして2001年頃登場したのがこれ、スピードマスターブロードアローです。同じ時期にでたムーンフェイズとキャラクターがかぶっており、今も昔もどちらも同じ相場。かつてオメガの通常モデルの新品価格帯が10万円前半~20万円前半だった頃、ブロードアローとムーンフェイズは30万円台という高級モデルだったのです。
本記事の価格比較
腕時計 | 状態 | 期間 | 2011年9月 の最安値(ヤフオク) |
2016年3月 の最安値(楽天) |
変動額 | 残価率 |
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オメガ
スピードマスター ブロードアロー 3551.20 |
中古 | 4年 6ヶ月 |
¥173,800 | ¥298,000 | 124,200 | 171.46% |
当時多くの時計屋さんでも2本ならべて飾られていたブロードアローとムーンフェイズ。
素人目にはムーンフェイズのほうがお得なように見えるのですが、ブロードアローの良さはムーブメントにあるのです。
定価100万円以上の高級時計によく採用されるフレデリックピゲ製の自動巻きクロノグラフムーブメントを採用。
フレデリックピゲ搭載のお買得時計として存在していたのです。
それに対して、ムーンフェイズは手巻き。
ちなみに、
・WGベゼルはムーンフェイズ
・ブロードアローのベゼルはSS
です。
よく勘違いされるのですがブロードアローのベゼルはWGではありません。
ブロードアローは機械が高いからオールステンレス。
ムーンフェイズは、ムーンフェイズ機能に加えてWGベゼル搭載。
どっちを買うかは迷うところですね。
フレデリックピゲムーブメントも魅力がありますが、スピードマスターといったら宇宙です。
スピードマスターにはNASA公式という強いブランド力があるのにも関わらず、オメガはスピードマスターの一部モデルに自動巻きを採用。
無重力では機能しないムーブメントを採用するというのはブランディング的にはよくありません。
しかもフレデリックピゲ搭載という理由が得られるブロードアローだけでなく、その他多くのスピードマスターにも自動巻きモデルを搭載。
よって、手巻き+ムーンフェイズというのは良いですね。
しかも宇宙を連想させる時計にムーンフェイズ、というのは乙な感じがします。
とはいっても、今現在フレデリックピゲ搭載の主要ブランド時計としては最安値。
結構安いと思ったパシャ38mmより5万円ほど安い相場なのです。
パシャはファッション的にも、オーナーのキャラ的にも“付ける人を選びそう”な時計ですが、スピードマスターはそんなことはありません。
しかも、ビジネスにおいてスピードマスターしてると頭良さそうに見える=信用を得られるという効果も期待できるのです!
ブロードアローを買うかムーンフェイズを買うか、2001年からずっと悩ましい問題です。
ただ、2011年頃どちらを買っていても約10万円という値上がりを体験できたので、結果としてはどちらを買っても正解でした。