ブライトリングの腕時計はラインナップが多いため、良いモデルでも「お買い得」な存在があるということを以前の記事で紹介しました。
「お買い得」というのは、腕時計が全体的に安かった2012年頃と比べて相場が変わらなかったり、逆に安くなっているということ。数多くの腕時計が高い2018年において『良い要素があるのに安い』という存在が、探してみるとあるのです。
しかし、ブライトリングの腕時計全てが高くなっていないというわけではありません。過去と比較してしっかり高くなっているというモデルもあります。
このナビタイマーのD23322は、2012年と比較して10万円以上高くなっているという存在。
現在、日本市場では1本しか中古が出ていないため相場が把握しづらいですが、過去価格を見たり、海外の評価を見ると値上がりだと判断することができます。
特に海外では、現在このA23322は40万円以上(日本円換算で)という相場となっており、30万円台後半という日本価格より高い水準。とても評価されている存在であるのです。
本記事で参考とした中古腕時計
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本記事の価格比較
腕時計 | 状態 | 期間 | 2012年8月 の安値(ヤフオク) |
2018年4月 の安値(楽天) |
変動額 | 残価率 |
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ブライトリング
ナビタイマー コンビ 革ベルト D23322 |
中古 | 5年 8ヶ月 |
¥268,000 | ¥378,000 | 110,000 | 141.04% |
ブライトリングといえばナビタイマーの印象が強いですが、ナビタイマーには無数のラインナップが存在します。
また、ロレックスの5桁と6桁の違いのように、世代によって見た目が大きく異なるということも確認しづらい傾向があります。
このA23322というモデルは2003年に登場し、2010年頃には既に生産終了となった模様。世代的にはロレックスの5桁リファレンスの後期モデルに相当するといえる存在です。
コンビと白文字盤の色合いが良く、革ベルトと相まって魅力的な印象を持ちます。
このモデルが2012年と比較して値上がり傾向となっている理由は、見た目的な魅力やコンビモデルという高級要素な点が考えられますが、2012年時点の20万円台という価格が安いというのが大きいかもしれません。
当時、ロレックスのコンビモデルでも20万円台で売られていたため「コンビが中古20万円台」というのは特に珍しいことではありません。
しかし、2018年の今、このナビタイマーがもしも20万円台だったらおそらく「安い」と感じることでしょう。
ですから、ナビタイマーが値上がりしたということは、20万円台という過去価格を見ると自然だといえます。
ベゼル部分のイエローゴールドと、白文字盤に映える針のさりげない赤、そしてそれらの色合いが、ナビタイマーの計器的役割を果たす文字盤と相まって、他の時計にはない魅力を放っていると思います。