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現在相場考察

他の時計にはない魅力、ブライトリングナビタイマーD23322

2018年4月6日更新
ブライトリングのナビタイマーD23322について斉藤由貴生が執筆。本記事では2012年8月の安値(ヤフオク)と2018年4月の安値(楽天)を比較し現在相場を考察。この5年8ヶ月での変動は11万円の値上がりだった。

ナビタイマー コンビ 革ベルト D23322についての考察(2018年4月)

ブライトリングの腕時計はラインナップが多いため、良いモデルでも「お買い得」な存在があるということを以前の記事で紹介しました。

「お買い得」というのは、腕時計が全体的に安かった2012年頃と比べて相場が変わらなかったり、逆に安くなっているということ。数多くの腕時計が高い2018年において『良い要素があるのに安い』という存在が、探してみるとあるのです。

しかし、ブライトリングの腕時計全てが高くなっていないというわけではありません。過去と比較してしっかり高くなっているというモデルもあります。

このナビタイマーD23322は、2012年と比較して10万円以上高くなっているという存在。

現在、日本市場では1本しか中古が出ていないため相場が把握しづらいですが、過去価格を見たり、海外の評価を見ると値上がりだと判断することができます。

特に海外では、現在このA2332240万円以上(日本円換算で)という相場となっており、30万円台後半という日本価格より高い水準。とても評価されている存在であるのです。

本記事で参考とした中古腕時計

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本記事の価格比較

腕時計 状態 期間 2012年8月
の安値(ヤフオク)
2018年4月
の安値(楽天)
変動額 残価率
ブライトリング
ナビタイマー
コンビ
革ベルト
D23322
中古 5年
8ヶ月
¥268,000 ¥378,000 110,000 141.04%

ブライトリングといえばナビタイマーの印象が強いですが、ナビタイマーには無数のラインナップが存在します。

また、ロレックスの5桁と6桁の違いのように、世代によって見た目が大きく異なるということも確認しづらい傾向があります。

このA23322というモデルは2003年に登場し、2010年頃には既に生産終了となった模様。世代的にはロレックス5桁リファレンスの後期モデルに相当するといえる存在です。

コンビと白文字盤の色合いが良く、革ベルトと相まって魅力的な印象を持ちます。

このモデルが2012年と比較して値上がり傾向となっている理由は、見た目的な魅力やコンビモデルという高級要素な点が考えられますが、2012年時点の20万円台という価格が安いというのが大きいかもしれません。

当時、ロレックスのコンビモデルでも20万円台で売られていたため「コンビが中古20万円台」というのは特に珍しいことではありません。

しかし、2018年の今、このナビタイマーがもしも20万円台だったらおそらく「安い」と感じることでしょう。

ですから、ナビタイマーが値上がりしたということは、20万円台という過去価格を見ると自然だといえます。

ベゼル部分のイエローゴールドと、白文字盤に映える針のさりげない赤、そしてそれらの色合いが、ナビタイマーの計器的役割を果たす文字盤と相まって、他の時計にはない魅力を放っていると思います。

この記事の執筆者
斉藤由貴生
腕時計投資家。著書:『腕時計投資のすすめ(イカロス出版)』『もう新品は買うな(扶桑社)』連載:本サイト以外に『日刊SPA!』『POWER Watch』その他『日経マネー』など多数露出。
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