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現在相場考察

70万円台になった、チュードルクロノタイム79160

2018年4月5日更新
チューダーのクロノタイム79160について斉藤由貴生が執筆。本記事では2017年2月の安値(楽天)と2018年4月の安値(楽天)を比較し現在相場を考察。この1年2ヶ月での変動は¥282,760だった。

クロノタイム 79160についての考察(2018年4月)

チュードルクロノタイムは、2000年代前半頃までラインナップされていたクロノグラフモデルです。

中古市場におけるこのモデルの最大の特徴は、年式によって相場が大きく異なるという点。

特に1995年頃までに製造されたモノは高く、その反面、最終モデルなど新しい年式のほうが安いという傾向があります。

なぜ1995年頃までに製造されたモデルが高い傾向なのかというと、ロレックスと共通のパーツを多く使っているからです。特に竜頭はロレックスの王冠ロゴ仕様となっており、全く共通という仕様です。

そんなクロノタイムですが、最近95年以前世代のモデルに大きな変化が起こっています。

それは、1年前に40万円台で購入可能だったのが、最近では70万円以上という水準に達しているという点。

実に1年という期間で28万円以上の値上がりとなっているのです。

本記事で参考とした中古腕時計

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本記事の価格比較

腕時計 状態 期間 2017年2月
の安値(楽天)
2018年4月
の安値(楽天)
変動額 残価率
チュードル
クロノタイム
79160
中古 1年
2ヶ月
¥462,240 ¥745,000 282,760 161.17%

クロノタイムには様々な年式があるため、筆者が見間違えたのかと思い、時間をかけて調査したのですが、やはり値上がりだと判断することができました。

実際、この個体以外の95年以前世代は80万円台の個体などが目立ち、70万円以下で売られているモノが存在しません。

また、2017年の記事の個体とこの記事の個体は、型番だけでなく文字盤色も同様ですし、製造年がどちらもB番で、同じ条件となっています。

よって、クロノタイムの95年以前世代は、この1年で大きく値上がりしたと判断できるのです。

ちなみに、「タイガー」など以前から安く買える要素を持つモデルは、同じ「クロノタイム」でも1年前と相場がほぼ変わっていません。5連ブレスレット、タイガー、青文字盤という内容の個体は、今でも25万円台で売られています。

よって、この1年で値上がりしたのは、1年前において既に「高かった」ほうの年式だったということになります。

人気があるモデルは人気に拍車がかかり更に値上がり現象となる、ということがこのクロノタイムには該当すると思います。

クロノタイムの95年以前世代は、かつて20万円台という相場が当たり前だった存在。

実際、2013年1月時点の中古は27.8万円という水準でした。

ですから、2017年2月時点の40万円台でも立派な値上がりという印象だったことになります。

しかし、今となっては70万円台となっており、考えられないほど高くなっていることになります。

この記事の執筆者
斉藤由貴生
腕時計投資家。著書:『腕時計投資のすすめ(イカロス出版)』『もう新品は買うな(扶桑社)』連載:本サイト以外に『日刊SPA!』『POWER Watch』その他『日経マネー』など多数露出。
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