2017年は数多くの腕時計が値上がりした年で、4月時点でもいくつかのモデルが高くなっている様子を観ることができました。
上昇気味だったモデルの多くはロレックスでしたが、パテックフィリップでもノーチラスの5711/1Aは2017年4月において2015年との比較で81万円程度の値上がりとなっていました。
2015年という年は2014年と同様にパテックフィリップが高めの価格帯でしたが、2016年には値下がり傾向となり、特にアクアノートの5167/1Aなどは安くなった傾向がありました。
2017年4月時点におけるアクアノート5066/1Aの160万円台という水準は、2016年7月とほぼ同様ですから、2015年より81万円程度高かったノーチラス5711/1Aのことを考慮すると、安いという判断になります。
そして、その2017年4月から1年経った今、アクアノート5066/1Aは40万円以上も高くなっています。
本記事で参考とした中古腕時計
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本記事の価格比較
腕時計 | 状態 | 期間 | 2017年4月 の安値(楽天) |
2018年4月 の安値(楽天) |
変動額 | 残価率 |
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パテックフィリップ
アクアノート 5066/1A-001 |
中古 | 1年 0ヶ月 |
¥1,663,200 | ¥2,091,000 | 427,800 | 125.72% |
5066/1Aはアクアノートのミディアムサイズで33mmという大きさです。同じ時期にはラージサイズの38mm、5065/1Aが存在しますが、ここ数年間はラージのほうが10%程度高い傾向があります。
現在のラージとミディアムの価格差は約15%ですが、2016年時点でも約13%の価格差となっています。
ラージの5065/1Aは今年の1月時点で2017年3月より約59万円上昇していることを確認することができました。(ちなみに、ラージの中古安値は現在238万円となっており1月時点とほぼ変わっていない状況です。)
ですから、ミディアムが値上がりしたということは、ラージの値上がりを見ればごく自然となり、1年で40万円以上の上昇も流石アクアノートと感じます。
ただし、かつて新品時にほぼ同水準で売られていたノーチラスの3800/1Aは現在200万円台後半となっており、黒文字盤でもアクアノートより60万円程度高い水準となっています。1年で40万円以上の値上がりはとても立派な水準と感じますが、ノーチラスを見てしまうとその感覚が薄れてしまうのは残念なところ。
とはいえ、1年で40万円の値上がりはかなり立派だといえ、去年買っておけば良かったと感じるのは確かでしょう。
ちなみに、1年前の記事には「今後相場が復活した場合は『買っておけばよかった』」となるのではないかと記載しましたが、1年後に本当に「買っておけばよかった」ということになった結果となりました。