パテックフィリップのノーチラスは2017年頃から、5711/1Aを中心に高くなった印象があります。
5711/1Aは2017年以前まで300万円台で購入可能でしたが、2018年現在では500万円台となっている場合があります。
そして、高くなったのは現行世代だけではなく、1世代前の3800/1Aも同様です。
これは、5711/1Aの値上がりをきっかけに他のモデルも高くなったというようにも見えますが、そうであるならばデイトナと同じ現象だと感じます。
デイトナは当初16520が高くなり、その後116520など他のモデルが値上がりした経緯があります。それと同様に、ノーチラス3800/1Aが高くなったというのは、5711/1Aに影響された可能性があります。
とはいえ、最近の3800/1Aにはその影響だけでないと思われる現象が起きています。
3800/1Aには、青文字盤、黒文字盤、白文字盤が存在するのですが、これまで群を抜いて高かったのは青文字盤です。
しかし、最近の黒文字盤の値動きは、それより派手な様子を見せており、現在270万円以上という水準になっているのです。
確かに、黒文字盤も2016年12月と2017年11月との比較では約34万円高くなっていました。
ただ2017年11月まで240万円台だったのが、今では270万円台。それが約5ヶ月という期間で起こっています。
本記事で参考とした中古腕時計
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本記事の価格比較
腕時計 | 状態 | 期間 | 2017年11月 の安値(楽天) |
2018年4月 の安値(楽天) |
変動額 | 残価率 |
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パテックフィリップ
ノーチラス 3800/1A-001 |
中古 | 0年 5ヶ月 |
¥2,484,000 | ¥2,700,000 | 216,000 | 108.70% |
ここ数ヶ月で高くなったのは黒文字盤だけでなく、白文字盤も同様の模様です。
黒文字盤が240万円台だった頃、白文字盤も同じ価格帯で購入可能でしたが、今では270万円台となっています。
ただ、以前から高かった青文字盤に関しては、以前と変わらず300万円前後の個体がある状況。それを基準とするならばこの5ヶ月の間で価格変化がないといえます。
3800/1A時代の黒文字盤と白文字盤にどのような現象が起きたのか定かではありませんが、数ヶ月前と比べて変化が起こっているのは確かだといえるでしょう。
2016年12月までこの黒文字盤は210万円台で購入可能でした。
その時期でも過去と比べると既に値上がり状態でしたが、1年数ヶ月という期間で270万円という水準になっているのです。
ただし、3800/1Aの黒文字盤などが270万円台水準になったとはいえ、『ステンレス+自動巻』のノーチラスとしては最も安いという立ち位置に変わりありません。
よって、『ステンレス+自動巻』というノーチラス全体が高くなっているといえるのかもしれません。