2016年12月頃から急激に上昇気味となったデイトナ16520。
2017年は数多くの腕時計が高くなりましたが、その先陣を切ったモデルという印象があります。
デイトナ16520は、2017年において月を追うごとに高くなるという様子で、気づいたら上昇しているという感覚がありました。
しかし、そのような値動きをしていた16520は、200万円以上となった2017年9月頃から様子が変化。
値動きしない傾向となったのです。
2017年9月以降も他の腕時計は値動きし、ロレックスだとGMTマスター2、パテックフィリップだとノーチラスが特に目立っていた様子があります。
けれども、デイトナ16520は長らく値動きせず、2017年9月までの派手さが無くなり「腕時計の王様」という称号はノーチラスに譲ったかのようにすら見えてしまったのです。
そんなデイトナ16520ですが、2017年9月から7ヶ月経った今、久々に上昇気味となっている様子。
現在(2018年4月24日時点)確認できる最も安い16520黒文字盤は209万8000円という個体。
2017年9月の200万円前後という水準から210万円前後という水準に変化しているのです。
本記事で参考とした中古腕時計
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本記事の価格比較
腕時計 | 状態 | 期間 | 2017年9月 の安値(楽天) |
2018年4月 の安値(楽天) |
変動額 | 残価率 |
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ロレックス
デイトナ 黒文字盤 16520 |
中古 | 0年 7ヶ月 |
¥2,039,000 | ¥2,098,000 | 59,000 | 102.89% |
現在この記事の個体以外、黒文字盤は既に210万円以上という水準となっています。
ですから、本当に久々に変化したという感想になります。
以前、16520は116500LNの影響のためか、数十年の時を経て黒文字盤より白文字盤が高くなったと書きましたが、時期によっては白文字盤のほうが安いということもあるため、どちらの文字盤が高い傾向があるかは一概に判断できない様子です。
これは、白文字盤も黒文字盤も同じ評価になったともいえますが、かつて黒文字盤のほうが数十万円高いというのが当たり前だった16520としては常識が変わったといえるでしょう。
ちなみに2010年頃、黒文字盤は約88万円で手に入りました。
この記事の個体はU番(1997年頃製造)ですが、2010年頃から既にT番やU番(96年や97年)が安い傾向がありました。
2000年前半だと最も安いのはシングルロック仕様の90年代前半モデルという傾向がありましたが、2010年頃既にその傾向ではなくなっていた様子があります。
最も安い傾向の年式とはいえ、2010年頃に約88万円だったのが、現在は209万円程度という価格帯。
近頃ノーチラスが目立っているとはいえ、やはりデイトナ16520は凄い時計だと感じます。