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久々に上昇傾向となった、デイトナ16520黒文字盤

現在この記事の個体以外、黒文字盤は既に210万円以上という水準となっています。

ですから、本当に久々に変化したという感想になります。

以前、16520116500LNの影響のためか、数十年の時を経て黒文字盤より白文字盤が高くなったと書きましたが、時期によっては白文字盤のほうが安いということもあるため、どちらの文字盤が高い傾向があるかは一概に判断できない様子です。

これは、白文字盤も黒文字盤も同じ評価になったともいえますが、かつて黒文字盤のほうが数十万円高いというのが当たり前だった16520としては常識が変わったといえるでしょう。

ちなみに2010年頃、黒文字盤は約88万円で手に入りました。

この記事の個体はU番(1997年頃製造)ですが、2010年頃から既にT番やU番(96年や97年)が安い傾向がありました。

2000年前半だと最も安いのはシングルロック仕様の90年代前半モデルという傾向がありましたが、2010年頃既にその傾向ではなくなっていた様子があります。

最も安い傾向の年式とはいえ、2010年頃に約88万円だったのが、現在は209万円程度という価格帯。

近頃ノーチラスが目立っているとはいえ、やはりデイトナ16520は凄い時計だと感じます。

●この記事の執筆者
斉藤由貴生
腕時計投資家。著書:『腕時計投資のすすめ(イカロス出版)』『もう新品は買うな(扶桑社)』連載:本サイト以外に『日刊SPA!』『POWER Watch』その他『日経マネー』など多数露出。

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