5桁リファレンスから6桁リファレンスへのモデルチェンジといったように、世代が変わる際、新たなモデルのデザインはどのようなモノになるのだろうかと早く知りたい気持ちになります。
世代交代という点において、一般的に想定されるのはステンレスモデルということになるでしょうが、「次のステンレスモデルがどのようなデザインになるのか」というヒントは、実は金無垢モデルに存在しているパターンがあります。
例えば、6桁世代のスポーツモデルといえば、2007年に発表されたGMTマスター2が幕開けという印象がありますが、金無垢モデルは2005年のデビューです。
そして、デイトナの場合、2011年の時点で116500LNと同じセラミックベゼルを搭載した116515LNが出ていたわけですから、金無垢モデルのほうが5年も早く新型になっていたということになります。
とはいえ、それら早くデビューした金無垢は、ステンレスモデルが新型となる前は、「新しい」というよりも、「違うキャラクター」という印象があるようにも思います。
特にこの116515LNの場合、チョコレート文字盤という存在が、より一層「違うキャラクター」となり、レアなデイトナという印象になります。
そのためか、116515LNは革ベルトのデイトナとしてはかなり高い水準に位置していました。
2015年においては260万円台という水準で、金無垢ブレスレットのデイトナより遥かに高い水準だったのです。
しかし、2016年夏という数多くのロレックスが安くなった時期に、この116515LNは1年前と比べて60万円も下落し、急落ともいえるほど安くなったのです。
2017年には数多くのロレックスが値上がり傾向となりましたが、116515LNも反発し、2016年より約50万円ほど高くなりました。とはいえ、2016年時点では60万円安くなったのが、50万円の反発でしたから、2015年水準には戻っていなかったのです。
それが、2018年5月の今、116515LNのチョコレート文字盤は270万円台という水準に達しており、2015年より高い状況となっているのです。
本記事で参考とした中古腕時計
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本記事の価格比較
腕時計 | 状態 | 期間 | 2017年12月 の安値(楽天) |
2018年5月 の安値(楽天) |
変動額 | 残価率 |
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ロレックス
デイトナ チョコレート文字盤 116515LN |
中古 | 0年 5ヶ月 |
¥2,588,000 | ¥2,727,000 | 139,000 | 105.37% |
116515LNのチョコレート文字盤は、なぜ2018年の今値上がり傾向となっているのかというと、それは生産終了という要素が影響しているように思います。
116515LNは2011年にデビューしたモデルでありながら、2017年に生産終了となりました。
つまり、ロレックスとしては生産期間が短めであるのです。
さらに、チョコレート文字盤という存在はかなり珍しいため、生産期間の短さと相まって、何かとレア要素の多いデイトナというキャラクターになった模様です。