アイスブルー文字盤といえば、プラチナケースのみに用意されたロレックスの文字盤ですが、最近ではデイトナの印象が強いように思います。
アイスブルー文字盤は、デイデイト、デイデイト2、チェリーニ、デイトナに用意されていますが、最初に搭載されたのは2000年にデビューした36mmのデイデイトでした。
そして、その美しさと「プラチナにのみ設定」という上級感が、大きなインパクトを与え、意外な有名モデルだったように感じます。
長らくアイスブルーといえば、この118206のデイデイトというイメージでしたが、2008年にデイデイト2が登場した頃から、「アイスブルーといえば118206」という印象が薄くなったと思います。
そして、2013年にはデイトナに初のプラチナモデルが登場し、アイスブルー文字盤が採用されました。そのためか、ここ数年は「アイスブルー文字盤」の中でデイデイト118206の存在感が弱くなっていたようにも感じます。
筆者個人的には、アイスブルー文字盤の中で、この118206が最も好きなのですが、中古相場を見ると存在感が強くないという判断になっても仕方がない様子です。
その理由は、2016年に中古相場が下落した後、2017年になっても回復傾向となっていなかったから。
2015年においてアイスブルー文字盤の118206は300万円以上という水準でしたが、2016年7月には280万円を切りました。そして、2017年4月には270万円という水準になり、2016年よりさらに安くなっていたのです。
2017年といえば多くのロレックスが高くなった年ですから、2016年より2017年のほうが安いというのは稀な現象といえます。
そんな118206のアイスブルー文字盤ですが、多くのロレックスが2017年よりも高くなっている2018年の4月になんと250万円台という個体が出現していたのです。
本記事の価格比較
腕時計 | 状態 | 期間 | 2017年4月 の安値(楽天) |
2018年4月 の安値(楽天) |
変動額 | 残価率 |
---|---|---|---|---|---|---|
ロレックス
デイデイト アイスブルー文字盤 118206 |
中古 | 1年 0ヶ月 |
¥2,700,000 | ¥2,533,680 | -166,320 | 93.84% |
この118206アイスブルー文字盤は、数多くのロレックスが安かった2011年の時点でも約218万円という水準。
ですから、約253万円という価格は、2011年時点と35万円の差という事になります。
2011年は、5桁リファレンスの青サブが30万円台でしたが、現在青サブは80万円近い水準となっています。
30万円台だったモデルでも35万円以上の値上がりとなっているわけですから、安い時でも約218万円という水準だったプラチナデイデイトの35万円という価格差は、差があまりないということができるように思います。
ということで、アイスブルー文字盤という人気要素かつプラチナの高級モデルであるにもかかわらず、なぜかここ数年評価されない傾向の118206は不思議な現象となっているように思います。