シードゥエラーは、近頃様々なモデルが存在している印象がありますが、もともとは“一つの時代において1つのモデルのみ”といったシンプルな構成でした。
今、現行モデルとしてあるのは、2種類のシリーズと3種類の文字盤。最近モデルチェンジが多かったことから6桁世代は数多くのシードゥエラーが存在するという印象になりますが、他のシリーズと比較して現行モデルの数はシンプルですし、ケース素材もステンレスのみとなっています。
とはいえ、6桁世代には以下のリファレンスが存在。
同じ時代において「複数のシードゥエラー」が用意されたのは2014年のことで、その時期にディープシーのDブルー文字盤とシードゥエラー116600が登場。
2014年以前は、“現行モデル=1種類”だったのが2014年からは3種類ほどが存在しているのです。
一方、5桁時代以前は“現行モデル=1種類”という印象が強く、1つのリファレンスしか存在しないというイメージもあります。
しかし、実は5桁時代にもシードゥエラーには2つのリファレンスが存在。
それらが、
の2つです。
リファレンスの数字が似ている両者ですが、実は見た目もそっくり。
16600という数字の印象から、こちらが古いほうかと思いますが、古いほうは16660です。
では、似ている両者の差は何なのかというと、造られた時代が違うということになります。
16660というモデルが存在していたのは1980年代の約10年である一方、16600は90年頃から2008年まで20年近く現行モデルとして存在していました。
ですから、16660は所謂「80年代ヴィンテージ」に相当するモデルであるのです。
そんな5桁時代のシードゥエラー、16600は2016年頃まで50万円台で購入可能でしたが、2017年秋頃から値上がり傾向となり、2018年3月には70万円以上という水準になりました。
70万円台となった16600ですが、よりレアな80年代ヴィンテージ16660の方はどうなったかというと、80万円近い水準となっています。
本記事で参考とした中古腕時計
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本記事の価格比較
腕時計 | 状態 | 期間 | 2016年11月 の安値(楽天) |
2018年5月 の安値(楽天) |
変動額 | 残価率 |
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ロレックス
シードゥエラー 16660 |
中古 | 1年 6ヶ月 |
¥594,000 | ¥799,200 | 205,200 | 134.55% |
80年代ヴィンテージの16660は、16600と差がないようにも見えるため、ロレックスが全体的に安かった2010年前後という時代は、16600と同水準ということもありました。
しかし、ここ数年は16600より16660のほうが7%程度高いという傾向があります。
そして、その7%程度高という傾向は2018年現在でも大きく変わること無く、現在安値が約73万円の16600に対して、16660は10%程度高い水準となっています。
2016年11月の時点でも、16660を取り上げましたが、その時点のボトム価格は59万4000円という水準でした。
その時から1年半という時期を経て、16660は20万円以上も高くなったということになります。
そのため、その時期買っておかったと思う1本だと感じます。