5桁時代のデイトナといえば、「16520」というキーワードが思い浮かびますが、金無垢モデルを忘れるわけにはいきません。
特に近頃、5桁時代の金無垢モデルはブレスレット、革ベルトを問わず評価されつつある模様。
例えば、16528の白文字盤は2018年2月時点でも2017年と比べて値上がり傾向でしたが、2月から3ヶ月程度しか経っていない現在、さらに6万円ほど高くなっています。
そんな金無垢デイトナの16528ですが、今回の記事では黒文字盤の事例をご紹介。
黒文字盤の16528は、2009年1月というリーマンショックから半年も経っていない時期において、113万円という価格で購入可能でした。
113万円というと2年前までの116520の価格という感じがしますが、今では113万円で買えるデイトナは無いと思ったほうが良いでしょう。デイトナにおいて最も安い存在といえばコンビの16523ですが、その16523でも現在は110万円台後半となっています。
ですから、YGのデイトナというかなり豪華な存在が113万円という驚く額で購入可能だったのが2009年という時代なのです。
ちなみにその時期は、サブマリーナなど他のYGモデルも100万円前後という額だったため、金無垢デイトナだけが特別安かったわけではありません。
また、16520の黒文字盤に関してはその時期90万円前後という水準だったため、金無垢モデルと大きく価格が離れておらず、16520の1.3倍程度というのが金無垢モデルの相場でした。
そして今、そんな16528の黒文字盤は約287万円という水準まで上昇しており、約9年という時を経て170万円以上も高くなっているのです。
本記事で参考とした中古腕時計
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本記事の価格比較
腕時計 | 状態 | 期間 | 2009年1月 の安値(ヤフオク) |
2018年5月 の安値(楽天) |
変動額 | 残価率 |
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ロレックス
デイトナ 黒文字盤 16528 |
中古 | 9年 4ヶ月 |
¥1,130,000 | ¥2,878,000 | 1,748,000 | 254.69% |
なお、現在16528は16520より1.4倍程度高くなっているため、2009年頃より価格差が広がっている様子です。
冒頭でもお伝えした通り、現在金無垢モデルは16528に限らず、革ベルトの16518も値上がり傾向となっています。
ですから現在、豪華な金無垢モデルの5桁デイトナに注目が集まっているのかもしれません。
確かに、ややヴィンテージ感のある5桁デイトナと金無垢モデルの豪華さという要素のマッチングは、特別なモデルという印象に映るため魅力的だと感じます。
いずれにしても興味深いのは、デイトナに限らずイエローゴールドのモデルが、かつてより注目度が高まっているということだと思います。