2017年春過ぎから「気づいたら高くなっている」というぐらい、上昇傾向のパテックフィリップノーチラス5711/1A青文字盤。
2015年頃までは中古が200万円台後半という水準でしたが、2017年に数ヶ月単位で高くなり、11月にはついに中古が400万円以上という状況に至りました。
その後5711/1A-010の中古は売出しが0本となったため、相場を考察するのは困難でしたが、未使用品などの価格を見る限り、中古が500万円以上となっていても不思議でないという状況だったように思います。
そんな5711/1A-010ですが、現在複数の中古が出ており、そのボトム価格は約580万円という水準に達しているのです。
2017年11月の時点で、400万円を超えたということに驚いていたのが、その水準が既に「だいぶ安かった」と思えるほど高くなっています。
つまり、半年という短期間で5711/1A-010は、100万円単位の上昇をしたということになります。
これまで、月を追うごとに高くなっているという現象の象徴的存在だったのはデイトナ16520ですが、16520は最近価格上昇が緩やかになっています。
その一方でノーチラスの5711/1Aは半年で100万円単位というように派手な価格上昇が続いており、「腕時計の王様」という称号はデイトナからノーチラスに変わったといっても過言でありません。
本記事で参考とした中古腕時計
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本記事の価格比較
腕時計 | 状態 | 期間 | 2017年11月 の安値(楽天) |
2018年5月 の安値(楽天) |
変動額 | 残価率 |
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パテックフィリップ
ノーチラス 5711/1A-010 |
中古 | 0年 6ヶ月 |
¥4,180,000 | ¥5,829,840 | 1,649,840 | 139.47% |
ノーチラス5711/1Aの青文字盤には初期モデルの5711/1A-001と、2010年以降モデルの5711/1A-010が存在します。
両者の見た目は僅かな差ですが、ブレスレットの作りが違うなどの差が存在。
両者の相場は大きく変わることはありませんが、近頃のように相場の動きが激しい場合は区別して見たほうが無難だといえるでしょう。
ちなみに、-001と-010では、-001のほうが高い場合もあれば-010のほうが高いということもあります。
現在は、-001のボトム価格が548万円であるのに対し、-010は約583万円。-010のほうが35万円程度高い水準です。
なお、2017年11月の個体は5711/1A-010ですが、現在548万円である5711/1A-001と比較しても130万円高くなっている事がわかります。
ですから、5711/1A青文字盤は-010同士の比較では約165万円、現在約35万円-010より安い-001との比較でも130万円高くなっているのです。
そのため、ノーチラスの青文字盤は130万円から165万円程度の値上がりをしたということがいえ、いずれにしても半年という短期間で100万円単位の値上がりとなったことに違いない状況です。