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現在相場考察

80万円台になった、ロレックス16613青サブ

2018年5月20日更新
ロレックスのサブマリーナー16613について斉藤由貴生が執筆。本記事では2017年10月の安値(楽天)と2018年5月の安値(楽天)を比較し現在相場を考察。この7ヶ月での変動は11万1800円の値上がりだった。

サブマリーナ 青文字盤 16613についての考察(2018年5月)

「青サブ」といえば、コンビの青文字盤サブマリーナの通称として有名ですが、かつて程「青サブ」という名前を聞かなくなったように思います。

2000年前後のロレックスブームの際、サブマリーナには「青サブ」と「赤サブ」しかありませんでしたが、今では「緑サブ」が存在し、注目度の高さは「青サブ」より「緑サブ」のほうが遥かに上だといえるでしょう。

実際、5桁リファレンス同士の比較では「青サブ」より「緑サブ」のほうが高値となっています。

また、緑サブは2017年において中古相場が上昇し、10万円単位の目立った値動きとなりましたが、青サブは2016年との比較で6万円の上昇に留まっていました。

そのため、2017年10月の記事において「青サブはかつてほど目立たなくなったのか」と表現したのですが、2000年頃における「青サブ」という存在感を考慮すると、その感想になるのは仕方がありませんでした。

しかし、そんな16613の青サブは、2018年5月の今、2017年とは異なる様子となっているのです。

本記事で参考とした中古腕時計

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本記事の価格比較

腕時計 状態 期間 2017年10月
の安値(楽天)
2018年5月
の安値(楽天)
変動額 残価率
ロレックス
サブマリーナ
青文字盤
16613
中古 0年
7ヶ月
¥758,000 ¥869,800 111,800 114.75%

最も変化した点は、2018年5月16日現在「黒サブ」を含めて1661380万円台となっている点です。

16613は2016年春頃まで60万円台後半がボトム価格となっていましたが、2017年には70万円台、2018年には80万円台になっているのです。

ただし、2017年の上昇額は2016年との比較で6万円程度といったところですが、2018年の上昇額は現在時点で10万円以上

つまり、16613は2018年において大きな値動きとなったのです。

なお、青サブはこの記事より安い個体がありますが、ABランク以上ではこの個体がボトム価格。

他の個体も80万円台後半以上の水準となっています。

ですから、現在青サブのABランク以上を購入する場合、80万円台後半という価格帯。

よって、青サブは評価されている状況だと感じます。

なお、以前の記事でもお伝えした通り、16613はバックル部分がコンビか否かで相場が変わる傾向があります。

今回の比較は、どちらもバックルがステンレスの前期型となっており、同じ条件での比較となっています。

ちなみに、同じ5桁リファレンスのサブマリーナは、2017年において目立った値動きとなっていましたが、その時点から現在までに大きな値動きとなっていませんし、16610LVも同様です。

2018年において、5桁時代のサブマリーナで大きな値動きを見せたのはステンレスではなく、コンビというのが興味深い点だと思います。

この記事の執筆者
斉藤由貴生
腕時計投資家。著書:『腕時計投資のすすめ(イカロス出版)』『もう新品は買うな(扶桑社)』連載:本サイト以外に『日刊SPA!』『POWER Watch』その他『日経マネー』など多数露出。
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