ジュビリーブレスレットのGMTマスター2といえば、今年2018年のバーゼルで久々に復活し話題となっている存在です。
ステンレスモデルの場合、5桁リファレンスでも4桁リファレンスでもでも、ジュビリーブレスレットを装着している個体は3連ブレスレットより高い水準となっている傾向が目立ち、注目度の高さを感じます。
ジュビリーという存在は、スポーツモデルという要素からは離れているため、かつて不人気要素。また、その時期GMTマスターシリーズ自体もスポーツロレックスの中で最も人気の無いシリーズでした。
GMTマスターシリーズは、2007年に色付きベゼルモデルが一旦廃止された頃から、注目度の高いモデルとなり始めた経緯がありますが、ジュビリーブレスレットが不人気要素でなくなったのもこの頃だと思います。
それまで、ジュビリーはスポーツモデルらしくないことから好まれていませんでしたが、その意外性が逆に良いという評価になったのでしょう。
実際、2009年というロレックスが全体的に安いときでも、ジュビリーのGMTマスター2のコンビモデル16713は、3連モデルより高い水準となっています。
16713といえば、茶金ベゼルが現在評価されていますが、2009年においてはそれよりジュビリーブレスレットの黒文字盤のほうが高かったのです。
しかし、そんな16713のジュビリーモデルは、現在不思議と評価されていません。
という点がありながら、16713のジュビリーモデルはステンレスより安く、現在GMTマスターシリーズ自体のボトム価格という立ち位置にいるのです。
本記事で参考とした中古腕時計
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本記事の価格比較
腕時計 | 状態 | 期間 | 2009年10月 の安値(ヤフオク) |
2018年5月 の安値(楽天) |
変動額 | 残価率 |
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ロレックス
GMTマスター2 黒文字盤 ジュビリーブレスレット 16713 |
中古 | 8年 7ヶ月 |
¥409,500 | ¥770,000 | 360,500 | 188.03% |
2009年10月から2018年5月までの約8年半で上昇した額は約36万円となっているジュビリーブレスレットの16713。
36万円の値上がりというと、本来“凄い”という評価になるはずですが、GMTマスターシリーズとしては“凄くない”という評価になるかと思います。
GMTマスターシリーズは、現在ロレックスの中でとても人気のあるシリーズです。
ステンレスの16700や16710などは、2016年末頃から1年少しという期間で25万円以上の上昇となっていますし、現行モデルの116710LNやBLNRに関しても同じ期間で20万円前後の上昇となっています。
また、コンビの茶金ベゼルに関しても上記と同水準の値動きをしています。
その一方、現在70万円台で購入可能なGMTマスターシリーズはこの黒文字盤の16713ジュビリーブレスレットモデル以外に存在しないというように、このモデルは特に安い状況となっているのです。