2018年もロレックスやパテックフィリップなどいくつもの腕時計が値上がりしている様子がありますが、パネライにおいてはそれらとは逆に、値下がりしているモデルが目立ちます。
例えば、ルミノールベースやマリーナなどは、2017年において40万円以上という水準でしたが、最近は30万円台という個体がちらほらと出てきています。
そういった個体は“数十件のうち一つだけ安い”といった価格であるため、相場として捉えるにはやや難しい事情もあります。とはいえ、パネライの人気モデルのいくつかにおいて、安い個体があることは確かです。
それらパネライの特徴としては、オーソドックスな革ベルトモデルという印象があり、ブレスレットタイプなどマニアックなモデルの値下がりはそこまで目立ちません。
中でも値下がり傾向が目立つのが、人気モデルとして長らく君臨していたPAM00088。
88番はGMTの有名かつ人気モデルという印象ですが、最近値下がりが目立っています。
その様子は今年2018年の1月にもお伝えしたのですが、今ではさらに安い個体が出ているのです。
この88番に関しても、この個体だけが安いという状況なのですが、88番には他のパネライと異なる事情が存在します。
本記事で参考とした中古腕時計
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本記事の価格比較
腕時計 | 状態 | 期間 | 2018年1月 の安値(楽天) |
2018年5月 の安値(楽天) |
変動額 | 残価率 |
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オフィチーネパネライ
ルミノールGMT PAM00088 |
中古 | 0年 4ヶ月 |
¥432,000 | ¥410,000 | -22,000 | 94.91% |
その理由とは、安い個体が何度も出現するという点と、安い価格を提示している店舗は同一でないという点です。
ですから88番においては、ボトム価格の個体が安くなりつつあるということ傾向があるといえます。
ただ現在、この個体以外のPAM00088は50万円以上であるため、このPAM00088も他のパネライ同様“1つだけ安い個体がある”という状況です。
88番は2001年にデビューしてから15年以上の間において現行モデルとして存在していましたが、最近後継モデルのPAM01088にバトンタッチしました。
ただ、PAM001088は88番とほぼ変わらないモデルであり、後継モデルであることはリファレンスを見てもわかります。
88番などは「売れ筋モデル」といった表現にふさわしい人気モデルですが、なぜか近頃は安く入手可能な傾向となっています。
一方でマニアックなモデルにおける“安い個体”という存在はそこまで目立たないため、パネライの売れ筋モデル的なキャラクターの時計は、今いくつか安い個体が出現しており、お得感がある状況だといえます。