パテックフィリップの人気モデルといえば、現在の印象だと「ノーチラス」というキーワードが真っ先に思い浮かぶと思います。
実際、ノーチラスの5711/1A青文字盤は2年前まで300万円前後だったのが、今では500万円台。また、1ヶ月単位という短期間で数十万円の値動きが生じることもあります。
このようにノーチラスが目立つ値動きである一方、兄弟的な存在であるアクアノートは地味な値動きとなっていました。
地味な値動きというよりも、アクアノートは2014年と比較して2017年でも値下がり傾向だったのです。
ノーチラスとアクアノートは、かつて同じような新品実勢価格かつ中古相場というモデルで、アクアノートのほうが高かった時代も存在します。
しかし、ここ数年はノーチラスは急激な値上がり傾向、アクアノートはやや値下がり気味といった動きとなっており、両者の相場差は広がる一方だったのです。
パテックフィリップの腕時計には、アクアノートに限らず2014年をピークにやや値下がりとなったモデルが存在します。例えば、ワールドタイムの5110や年次カレンダーの5035がそのような様子といえるでしょう。
ただそれらモデルは、2017年に高くなったため相場が回復気味となりました。それはアクアノート5167/1Aも同様で、2014年の水準には届かないものの、それ以前よりは高くなったのです。
そして2018年5月の今、アクアノート5167/1Aは260万円台となっており、ついに2014年より高くなった様子であるのです。
本記事で参考とした中古腕時計
|
本記事の価格比較
腕時計 | 状態 | 期間 | 2017年11月 の安値(楽天) |
2018年5月 の安値(楽天) |
変動額 | 残価率 |
---|---|---|---|---|---|---|
パテックフィリップ
アクアノート 5167/1A-001 |
中古 | 0年 6ヶ月 |
¥2,300,400 | ¥2,630,000 | 329,600 | 114.33% |
アクアノートの5167/1Aは、2008年にデビューしたアクアノートのブレスレットモデルで、ノーチラスの5711/1Aの兄弟的なキャラクターだといえる存在。2010年頃においては、ノーチラスより中古価格が高いといったこともありました。
そんなアクアノート5167/1Aは、2014年10月に約255万円という水準に達していたのですが、2016年9月には202万円まで下落。実に50万円以上も安くなってしまったのです。
そして2017年11月には反発し、2016年の水準より約28万円高くなったものの、2014年の水準には届かない約230万円という水準に留まっていたのです。
それから半年たった2018年の今、5167/1Aは約32万円の上昇となり260万円台に到達。
ついに2014年の水準より高くなったわけですが、2014年の約255万円と比較すると、7万8500円高くなったということになります。
アクアノートはかつてノーチラスより人気があったこともあるモデル。
そのような人気モデルが、2018年の今において2014年より高くなったということは「やっと」という感想になります。