元祖「緑サブ」である16610LV。
デビューした2003年当時から、通常のサブマリーナである16610より高いのはもちろん、より上級な存在である青サブより高い中古相場が当たり前の存在となっています。
そんな16610LVですが、デビューした当初は「飽きられるのではないか」と危惧されたこともありました。「緑ベゼル」というものに対して「新しさ」と「レアさ」を感じられるのは“デビュー間もない時期に限る”と思われたのは、ある意味仕方がなかったといえるでしょう。
ただ、そんな16610LVという存在は、デビュー当初よりも今のほうが価値を増している様子です。
デビュー当初には存在が認知されてなかった、「ファット4」や「ビッグスイス」、また「ライムベゼル」など仕様違いモデルが存在するという点は、デイトナ16520などに存在する「200タキメーター」と同様に、かなり希少性が高いアイコンとして有名です。
それらレア仕様の存在や、すでに生産終了ということもあり、16610LVというモデルは一時、ボトム価格が現行6桁モデルより高くなったこともありました。
16610LVは「とても高い」という印象があり、2013年以降は100万円ぐらいするのでは、というイメージもあるかと思います。
けれども、2016年10月においては76万円という水準。
この時計が目立って値上がりしたという印象なのは2017年で、数ヶ月ごとというタイミングで数十万円単位の値上がりとなっていました。
2016年10月から約7ヶ月後の2017年5月においては、約20万円の値上がりとなっており、それまでの76万円から約96万円へと変化。
そして9月には約107万円となり、100万円以上という水準に達したのです。
しかし、2017年9月以降、16610LVの値動きは収まった様子となり長らく目立った動きが無かったのです。
そんな16610LVですが、2017年9月から約9ヶ月経った2018年6月の今、久しぶりに値動きとなった様子を確認することができました。
本記事で参考とした中古腕時計
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本記事の価格比較
| 腕時計 | 状態 | 期間 | 2017年9月 の安値（楽天） |
2018年6月 の安値（楽天） |
変動額 | 残価率 |
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ロレックス
サブマリーナ 16610LV |
中古 | 0年 9ヶ月 |
¥1,077,840 | ¥1,150,800 | 72,960 | 106.77% |
16610LVのボトム価格は現在115万800円で、その他のボトム価格付近の個体も110万円台後半という水準に位置します。
同じ「緑サブ」の現行モデルである116610LVは、現在約120万円という水準になっていますから、5桁は現行6桁よりやや安い水準に位置しています。
16610LVと116610LVのボトム価格は、基本的に現行モデルである116610LVのほうが高いことが多いため、今の水準は「いつもどおり」という表現になるかと思います。
2017年において16610LVの価格上昇が目立っていましたし、116610LVより高くなったこともありました。
16610LVは、約9ヶ月ぶりに目立った値動きをしたとはいえ、その水準は約7万円の上昇です。
ですから、2017年の勢いを考慮すると、現在の16610LVの様子はまだ寂しいという感想にもなります。
