ロレックスのスポーツモデルといえば、ステンレスモデルの人気が高いイメージがありますが、コンビや金無垢モデルの人気が低いわけではありません。
コンビや金無垢は、ステンレスと比較して元の価格が高めであるためそこまでポピュラーでない印象がありますが、中古相場を見ると評価されているといえるのです。
例えば、コンビモデルの場合、ロレックスに限らず“中古相場ではステンレスと同価格に位置している”ということが珍しくありません。
しかし、ロレックスのスポーツモデルの場合、デイトナを除くと基本的にコンビとステンレスが同価格という現象は多くないと感じます。
そして、金無垢モデルに至っては、ステンレスより価格変動率が高いこともあり、きちんと値動きしている印象があります。
サブマリーナやGMTマスター2のYGモデルは過去と比較して100万円以上の値上がりとなっているモデルも珍しくなく、現在それらの価格帯は200万円以上という水準です。
そのため、スポーツロレックスの金無垢モデルを買おうと思った場合、200万円以上という予算を覚悟しなくてはならないという感覚になります。
けれども実は、2018年の今において、まだ200万円を大きく下回る価格帯で購入可能な金無垢スポーツが存在。
本記事で参考とした中古腕時計
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本記事の価格比較
腕時計 | 状態 | 期間 | 2017年6月 の安値(楽天) |
2018年6月 の安値(楽天) |
変動額 | 残価率 |
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ロレックス
ヨットマスター 白文字盤 16628 |
中古 | 1年 0ヶ月 |
¥1,718,000 | ¥1,780,000 | 62,000 | 103.61% |
16628は金無垢スポーツロレックスとしては安価な価格帯に位置していますが、2年ほど前は更に安く、2016年7月においては140万円台で購入可能でした。
ちなみにこの時計、2009年においては110万円という中古価格だったのですが、当時における「110万円」という価格は金無垢サブマリーナの16618より高いぐらいの水準だと思います。
当時において、ヨットマスターがサブマリーナより高かったというのは「変なことでない」と判断することができますが、それはヨットマスターが高級シリーズだという認識があったからでしょう。
5桁時代のヨットマスターにはシェル文字盤など豪華仕様が存在しますが、その時期においてシェル文字盤などが設定されていたスポーツ系は、ヨットマスターとデイトナに限られます。
今ではヨットマスターシリーズ=最高級スポーツという印象は薄れていますが、ヨットマスターシリーズはもともと金無垢のみという構成で展開されていた高級スポーツを担うシリーズでした。
そのため、金無垢モデルの存在がサブマリーナなどと比べて多い傾向があります。
そして、今となってはその「金無垢があることが当たり前」という感覚が、レア感を薄れさせてしまうため、中古価格が他のスポーツYGと比べて安めということに作用してしまっているのではないでしょうか。
ただし、金無垢スポーツとしては相対的に安価でも、1年前と比較してしっかり値上がり状態となっており、お買い得さと値上がりという優秀さを兼ね備えている存在だと感じます。