バーゼル2016、エクスプローラとデイトナの同時モデルチェンジが大きなニュースでしたが、エアキングも新しくなっていますね。エアキング、前回のモデルチェンジは2007年だったので、10年以内にモデルチェンジというのはロレックスにしてはかなり短いほう。
「エアキング」という名称が文字盤から消えたとも噂されていた「エアキング」。もしかしたらモデル廃止なのでは?と心配されていましたが、今回のモデルチェンジでその心配は不要になりました。
で、これを見て私が思ったのは、改めてロレックスのマーケティングはうまい!ということ。
安易なブランド担当であれば、全モデルを人気モデルにしたいと努力しそう。
しかし、あくまで人気モデルはデイトナ&エクスプローラであって、エアキングには別の役割を担わせる。
というのがロレックスの素晴らしいとこです。で、エアキングは何を狙っているかというと、若いロレックスユーザーの獲得でしょう。
若いユーザーはエクスプローラあたりで獲得できそうな気がしますが、実は最近の若い人ってロレックスに興味がなかったりします。
実際、私の周りの高級腕時計に親しみのない“若い人”をデパートの時計店に連れて行くと興味を持ったのがコレ。
しかも秒針が緑の限定モデル。
でもって、新エアキングの秒針も緑色。
若い人の好みをしっています!
つまり、エアキングを買ってもらって、若い人にロレックスの良さを知ってもらうということなのです。
このエアキングのデザインを見ると、奇抜なように見えますが「若い人狙い」という仕組みが存在している。
実売価格がどのような相場になるか不明ですが、オメガのアクアテラと同程度の価格であれば、ゼッタイこっちを選びたい!
クロノメーター規格になり、エクスプローラとのすみ分けが難しくなったエアキング。
かつてオメガよりもタグホイヤーよりも割高だったエアキングですが、今回はあえてアクアテラと迷える価格で出していただきたい。
そうなった時に、ロレックスのオメガ&タグホイヤーキラーとしてエアキングはより一層、新たな存在価値を発揮できるのです。
若い人獲得対策としてこのエアキング、時計業界を盛り上げてくれる期待ができますね。
なお、秒針に色が付いているモデルは1999年のバーゼルで出た「ヨットマスターロレジウム」以来17年ぶりではないでしょうか。
文字盤のロレックスに色彩をもたせたり、今までにないデザインを採用するなど気合が入ったモデルなので市場に出まわるのが楽しみです。
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