コーアクシャル脱進機搭載のオメガといえば、今ではオメガの看板モデルという印象ですが、初登場は1999年のことでした。
その際デビューしたのは、YGやWGケースという高級素材が採用されたデビルで、限定モデルという扱いでした。
コーアクシャルは「高級」という扱いでデビューしましたが、2001年からは通常モデルにも採用。
その際、大々的に登場したのがシーマスターアクアテラという存在です。
アクアテラといえば、今ではオメガの代表的モデルというイメージがありますが、第一次腕時計ブームだった2000年までは、シーマスターといえば「120m」がポピュラーだったように思います。
当然、300m防水のプロフェッショナルという存在は2000年でも2001年以降もシーマスターの有名モデルとして存在していますが、多くの人に「オーソドックスな存在」として選ばれる傾向があったのは、120mだといえるでしょう。
そしてアクアテラはその120mの実質的な後継モデルという役割を担っているといえます。
そんなアクアテラの初期世代にあたるのが、この2504.50や2503.50なのですが、これらは多彩な文字盤色がラインナップされていたアクアテラの「黒文字盤」モデルにあたります。
2503.50は39mm、2504.50は36mmというサイズとなっており、この記事の黒文字盤は「小さなほうのサイズの男性用モデル」という存在。
この2504.50は2012年まで15万円前後という水準でしたが、今はその水準より高くなっている傾向です。
本記事で参考とした中古腕時計
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本記事の価格比較
腕時計 | 状態 | 期間 | 2012年8月 の安値(ヤフオク) |
2018年6月 の安値(楽天) |
変動額 | 残価率 |
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オメガ
シーマスター アクアテラ 2504.50 |
中古 | 5年 10ヶ月 |
¥148,000 | ¥192,000 | 44,000 | 129.73% |
2012年といえば、スピードマスタープロフェッショナルが10万円台前半で買えた時代ですが、今となっては3570.50は20万円台後半まで上昇しています。
その一方で、2012年に同じような価格帯に位置していたこの36mm黒文字盤のアクアテラは、値上がりしたことに違いは無いものの今でも10万円台にとどまっています。
近年、10万円台で購入可能なアクアテラといえばクオーツがメインとなってきましたから、機械式としては安いと感じるのがこの2504.50だともいえるでしょう。
また、コーアクシャル脱進機付きのモデルという観点でも10万円台後半という価格帯は珍しく、なにかとお買い得要素がある存在だと感じます。
レア要素や意外性は少ないキャラクターだと感じますが、実用的な1本として比較的安価に買える存在だと思います。