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現在相場考察

実用的な1本、オメガシーマスターアクアテラ2504.50

2018年6月18日更新
オメガのシーマスター2504.50について斉藤由貴生が執筆。本記事では2012年8月の安値(ヤフオク)と2018年6月の安値(楽天)を比較し現在相場を考察。この5年10ヶ月での変動は¥44,000だった。

シーマスター アクアテラ 2504.50についての考察(2018年6月)

コーアクシャル脱進機搭載のオメガといえば、今ではオメガの看板モデルという印象ですが、初登場は1999年のことでした。

その際デビューしたのは、YGやWGケースという高級素材が採用されたデビルで、限定モデルという扱いでした。

コーアクシャルは「高級」という扱いでデビューしましたが、2001年からは通常モデルにも採用。

その際、大々的に登場したのがシーマスターアクアテラという存在です。

アクアテラといえば、今ではオメガの代表的モデルというイメージがありますが、第一次腕時計ブームだった2000年までは、シーマスターといえば「120m」がポピュラーだったように思います。

当然、300m防水のプロフェッショナルという存在は2000年でも2001年以降もシーマスターの有名モデルとして存在していますが、多くの人に「オーソドックスな存在」として選ばれる傾向があったのは、120mだといえるでしょう。

そしてアクアテラはその120mの実質的な後継モデルという役割を担っているといえます。

そんなアクアテラの初期世代にあたるのが、この2504.502503.50なのですが、これらは多彩な文字盤色がラインナップされていたアクアテラの「黒文字盤」モデルにあたります。

2503.5039mm2504.5036mmというサイズとなっており、この記事の黒文字盤は「小さなほうのサイズの男性用モデル」という存在。

この2504.50は2012年まで15万円前後という水準でしたが、今はその水準より高くなっている傾向です。

本記事で参考とした中古腕時計

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本記事の価格比較

腕時計 状態 期間 2012年8月
の安値(ヤフオク)
2018年6月
の安値(楽天)
変動額 残価率
オメガ
シーマスター
アクアテラ
2504.50
中古 5年
10ヶ月
¥148,000 ¥192,000 44,000 129.73%

2012年といえば、スピードマスタープロフェッショナルが10万円台前半で買えた時代ですが、今となっては3570.5020万円台後半まで上昇しています。

その一方で、2012年に同じような価格帯に位置していたこの36mm黒文字盤のアクアテラは、値上がりしたことに違いは無いものの今でも10万円台にとどまっています。

近年、10万円台で購入可能なアクアテラといえばクオーツがメインとなってきましたから、機械式としては安いと感じるのがこの2504.50だともいえるでしょう。

また、コーアクシャル脱進機付きのモデルという観点でも10万円台後半という価格帯は珍しく、なにかとお買い得要素がある存在だと感じます。

レア要素や意外性は少ないキャラクターだと感じますが、実用的な1本として比較的安価に買える存在だと思います。

この記事の執筆者
斉藤由貴生
腕時計投資家。著書:『腕時計投資のすすめ(イカロス出版)』『もう新品は買うな(扶桑社)』連載:本サイト以外に『日刊SPA!』『POWER Watch』その他『日経マネー』など多数露出。
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