世界的に人気が高いブランドであるIWCですが、中古相場が変動しない傾向があります。
2010年前後という時期は、オメガやロレックスなどが安かった時期で、2018年の今はモデルによってはその時期より「ずいぶん高くなっている」というモデルも多々存在します。
例えば、オメガの有名モデルであるスピードマスタープロフェッショナルの3570.50は2013年1月においても15万円程度で購入可能でしたが、今となっては28万円程度でないと中古を買うことができません。この場合、3570.50は2013年から10万円以上高くなっているということになります。
また、2012年頃と比較して値下がりとなっている傾向が目立つブランドも存在し、フランクミュラーやカルティエパシャなどは2010年前後という時期より、2018年の今のほうが安いというモデルが多々あります。
その一方で、IWCの多くの時計は2012年と比較しても2013年と比較しても、2018年の中古相場がほぼ変わっていないというモデルが多々存在。つまり、中古相場が変化しないという特徴がIWCというブランドにはあるのです。
そんなIWCの中でも人気が高いモデルといえば「ポルトギーゼ」という存在ですが、そのポルトギーゼはIWCという基準としては、なかなか値動きしているといえる存在だといえるでしょう。
とはいっても、2017年5月から約1年という期間で値動きした額は2万円という値。
パテックフィリップノーチラスなどは1年で100万円以上の値上がりとなったモデルも複数存在しますが、それらと比べるとずいぶん地味といえる値だと感じます。
しかし、ポルトギーゼにとってこの「2万円」という値動きは、とても重みがあるのです。
2012年と2017年という5年もの期間おいてこのポルトギーゼが値動きした額は3万7000円の上昇。
つまり、かつては5年という期間で3万7000円の値動きだったのが、1年で2万円の値動きとなっているのです。
本記事で参考とした中古腕時計
|
本記事の価格比較
腕時計 | 状態 | 期間 | 2017年5月 の安値(楽天) |
2018年6月 の安値(楽天) |
変動額 | 残価率 |
---|---|---|---|---|---|---|
IWC
ポルトギーゼ IW371401 |
中古 | 1年 1ヶ月 |
¥478,000 | ¥498,000 | 20,000 | 104.18% |
そして、ポルトギーゼには重要な点がもう1つ存在。
それは、この記事の個体を除くと他の個体は既に50万円台となっている点です。
長らく、ポルトギーゼのIW371401は中古が40万円台でしたから、50万円台の個体が多数派というのは感慨深いものがあると感じます。
ちなみに、このポルトギーゼの同世代には複数の色タイプがラインナップされています。
インデックスのアラビア数字部分と針が、
というリファレンスとなっているのですが、金のほうが人気が高い様子で中古相場が高めです。
先のように、金のIW371401はこの記事の個体を除くと50万円台の個体が主ですが、青はボトム価格が47万円程度から存在し、やや安い存在となっています。