近頃、GMTマスターシリーズといえば人気のあるロレックスの代名詞的存在という印象が強いと感じますが、現行世代の中古も旧モデルの中古もなかなか値動きしている様子があります。
現行モデルにおける“高いキャラクター”といえば、黒青ベゼルが特徴的な116710BLNRですが、以前から定価より高いプレミア価格であるにもかかわらず、2年目の価格(プレミア価格)と比較しても中古が20万円以上高くなっている様子があります。
今でも生産されている現行モデルでありながら、定価より高い価格で中古が売られているわけですから「割高」と感じても仕方がありません。そして、その「割高」と感じた価格からさらに20万円以上も値上がりしているわけですから実は割高でなかったということになります。
それは、5桁リファレンス時代の16710も同様なのですが、この16710も2016年の時点で十分に高いといえる中古相場でした。
その頃、16710は60万円前後という水準だったのですが、2010年頃は中古が30万円台だったため、約2倍ほど高くなっているという状況だったのです。
さらに、16710は2000年代前半においては不人気モデルの象徴的存在だったため、新品実勢価格はスポーツロレックスの中でサブマリーナノンデイトを除くと最も安く、30万円台前半という額で新品を購入可能だったのです。
2010年といえば、多くのロレックスが安かった時期ですから、16710が中古30万円台だったという状況は「まさに2010年の現象」と感じます。
しかし、16170は2000年代前半において新品が30万円台前半だったため、実は2010年の水準でも「割高」と感じられた価格だったように思います。
それが2016年の段階で60万円前後となっていたわけですから、2000年代前半の新品実勢価格と比較してしまうとありえないほど高いという感想になります。
そして2017年の段階では、16710はなんと80万円台前半という水準に達しており、高いと思われた2016年水準よりさらに高くなっていたのです。
つまり、16710という存在は「割高」と思っても、その水準より更に高くなるという現象が起こっていることになります。
そんな16710という存在は、2017年12月から約半年経った2018年の今、相変わらず高くなっている様子があります。
本記事で参考とした中古腕時計
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本記事の価格比較
腕時計 | 状態 | 期間 | 2017年12月 の安値(楽天) |
2018年6月 の安値(楽天) |
変動額 | 残価率 |
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ロレックス
GMTマスター2 黒赤ベゼル 16710 |
中古 | 0年 6ヶ月 |
¥829,800 | ¥892,080 | 62,280 | 107.51% |
筆者は先日新幹線に乗った際、隣に座っていた方がこの16710の青赤ベゼルをしている様子を見かけたのですが、とても「うらやましい」と感じてしまいました。
高くなるとその時計が纏うオーラが変わるような印象があり、かつての新品実勢価格を知っていても不思議と欲しくなってしまいます。
16710という存在は、セラミックでないベゼルや文字盤が発する印象が既に、ややクラシカルさを帯びてきており、より一層魅力的になっていると感じます。
また、最終のM番という存在や、スティックIIなど特に高く評価されるレア仕様が存在するのも、まさに人気モデルという印象です。