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現在相場考察

一番安かった時期はいつ?、デイトナ116500LN白文字盤

2018年7月14日更新
ロレックスの116500LNについて斉藤由貴生が執筆。本記事では2018年1月の安値(楽天)と2018年7月の安値(楽天)を比較し現在相場を考察。この0年6ヶ月での変動は¥151,200だった。

デイトナ 白文字盤 116500LNについての考察(2018年7月)

デイトナの現行ステンレスといえば116500LNですが、この世代から人気の文字盤色は「白」となりました。

デイトナエクスプローラー2には、黒文字盤と白文字盤が用意されていますが、20年近くの間、実勢価格が高い文字盤色は「黒」が当たり前でした。

それがこの116500LNでは、人気のある文字盤色は「白」となっており、それがデビュー時から続いています。

そして、それは2018年7月の今でも変わることなく、相変わらず116500LNは黒文字盤より白文字盤が高い状況。

現在、黒文字盤のボトム価格は約213万円という水準である一方、白文字盤だと約239万円。実に白文字盤のほうが26万円ほど高いのです。

本記事で参考とした中古腕時計

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本記事の価格比較

腕時計 状態 期間 2018年1月
の安値(楽天)
2018年7月
の安値(楽天)
変動額 残価率
ロレックス
デイトナ
白文字盤
116500LN
中古 0年
6ヶ月
¥2,246,400 ¥2,397,600 151,200 106.73%

116500LNの白文字盤は、今年の1月に約224万円という水準でしたが、今では230万円台後半という状況に変化。つまり、約半年の間で15万円ほど上昇しています。

116500LN白文字盤のボトム価格は、2017年4月において200万円を切る水準でしたが、1年後の2018年では今のように約239万円という水準。

つまり、約1年3ヶ月では40万円以上高くなっているのです。

ここのところ、GMTマスター2のBLNRや緑サブの値上がりが目立っているように感じますが、それら最近の人気モデルに対して、人気モデルの王様的存在であるデイトナも負けていない状況です。

かつての常識では、腕時計は“デビュー直後が最も高く、その後ゆるやかに値下がりする”という傾向があったように思います。

実際、116520の場合、登場から2年後の2002年にはだいぶ落ち着いた相場となっていました。

しかしながら、116500LNの場合、デビューから2年後という時期において、値上がり傾向となっているのです。

2018年も2017年に引き続きロレックスなどの値上がりが目立つ状況ですが、この116500LNに限らず、現行モデルの値上がりが目立つ傾向があるように感じます。

そして、116500LN白文字盤の場合、中古が200万円を切っていた2017年4月の相場より、デビューした年である2016年の新品実勢価格のほうが安く、実は「デビュー直後の新品実勢価格が最も安かった」という状況であるのです。

つまり、「これまで116500LNを最も安く買おうと思ったら、いつが正解だったのか」という問に対して、「デビュー直後の時期にプレミア価格状態の新品で買うのが最も安かった」ということになるのです。

(最も安いのは定価ですが、定価で入手困難であることは言うまでもありません。)

この記事の執筆者
斉藤由貴生
腕時計投資家。著書:『腕時計投資のすすめ(イカロス出版)』『もう新品は買うな(扶桑社)』連載:本サイト以外に『日刊SPA!』『POWER Watch』その他『日経マネー』など多数露出。
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