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現在相場考察

70万円台回復、ヨットマスター16622

2018年7月13日更新
ロレックスのヨットマスター16622について斉藤由貴生が執筆。本記事では2018年4月の安値(楽天)と2018年7月の安値(楽天)を比較し現在相場を考察。この0年3ヶ月での変動は¥52,000だった。

ヨットマスター 16622についての考察(2018年7月)

1999年にデビューしたヨットマスターロレジウムは、デビュー時において大変な注目を集め、一時はプレミア価格となりました。

ただ、デビューから2年後の2001年頃においては、既にプレミア価格といった状況は収まっており、新品実勢価格は定価よりやや安い水準となっていました。

また、2001年頃において16622の中古は60万円台後半という水準だったのですが、2003年頃においては50万円台となっていました。

その後16622は2007年頃にかけて再度高くなっていったのですが、2008年のリーマンショック後は、中古が40万円台となり、史上最安値水準となったのです。

そんな16622は、アベノミクス以降、相場が回復傾向となったものの、他のスポーツモデルと比べるとそこまで大きな値動きとはなりませんでした。

アベノミクス以前まで、16622より青サブ16613のほうが安いというのが常だったのですが、ここ数年の間は青サブのほうが高い相場となっています。

そんな16622という存在ですが、2017年12月には、中古のボトム価格が70万円台となり、史上最高値水準となったのです。

しかし、今年2018年の4月には、60万円台後半という水準に戻ってしまい、値下がり傾向となっていました。

16622は、以前からお伝えしているように、相場全体と比例するような値動きをし、相場が高いときは高く、安いときは安いという印象があります。

16622が安くなった4月において、腕時計相場は特に安くなっているという状況ではなく、依然として値上がり気味の傾向だったように思います。

そのような状況の中で16622が値下がり傾向となったのは興味深く、一時的に安くなっただけなのかどうかが気になるところでした。

そして、最近の状況はどうなっているかというと、16622は再度70万円台という水準に戻っています。

本記事で参考とした中古腕時計

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本記事の価格比較

腕時計 状態 期間 2018年4月
の安値(楽天)
2018年7月
の安値(楽天)
変動額 残価率
ロレックス
ヨットマスター
16622
中古 0年
3ヶ月
¥678,000 ¥730,000 52,000 107.67%

現在、16622のボトム価格は約73万円という水準で、70万円を3万円程度上回る状況となっています。

70万円台という水準は、16622にとって史上最高値レベルですが、他のモデルを観ると、あまり高くないと感じるという点もあります。

かつてロレジウムより遥かに安かったシードゥエラー16600は、現在70万円台となっており、16622と同水準。

また、サブマリーナの16610も70万円近くなっており、16622と大きく違わない状況となっています。

いずれにしても、16622は再度70万円台となっており、現在の腕時計相場にふさわしい水準だと感じます。

16622の過去相場や高級モデルという立ち位置を考慮すると、16610など他のスポーツモデルと比較して安いという印象ですが、腕時計相場全体を考慮すると70万円台という数値は感覚的に不自然でないと思えます。

この記事の執筆者
斉藤由貴生
腕時計投資家。著書:『腕時計投資のすすめ(イカロス出版)』『もう新品は買うな(扶桑社)』連載:本サイト以外に『日刊SPA!』『POWER Watch』その他『日経マネー』など多数露出。
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