5064Aといえば、クオーツのアクアノートですが、5164Aとなるとコンプリケーションのアクアノートとなります。
末尾が64のアクアノートは、いずれの世代も特殊なキャラクターだったことに違いはないのですが、第一世代ではクオーツモデルという廉価的な存在だった一方、第二世代では上級な存在となっています。
そして、この5164Aという存在こそ、近年アクアノートの中で最も目立った値動きしているという存在だと思います。
アクアノートの第二世代は、最近まで2014年よりも安いという状況で、大きな値動きという感覚もなかったように感じます。
その一方で、5164Aは2016年以降値上がり傾向が続いており、2016年から2017年にかけての約1年では20万円ほどの値上がりとなっています。
そして、先のように近頃は他のアクアノートの値動きも活発気味となっているわけですが、この5164Aはどのような様子かというと、以前よりもさらに大きな値動きとなっています。
この5164Aは長らく300万円台という水準でしたが、2018年7月の今、なんと400万円台という水準に到達。
2017年10月から約9ヶ月という期間で80万円以上の値動きとなっています。
本記事で参考とした中古腕時計
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本記事の価格比較
腕時計 | 状態 | 期間 | 2017年10月 の安値(楽天) |
2018年7月 の安値(楽天) |
変動額 | 残価率 |
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パテックフィリップ
アクアノート 5164A |
中古 | 0年 9ヶ月 |
¥3,280,000 | ¥4,109,550 | 829,550 | 125.29% |
このような値動きはノーチラスに近いといえ、最も人気のあるアクアノートといっても過言でないと思います。
かつて、アクアノートの人気要素といえば、ブレスレットでしたが、5164Aにはブレスレット仕様はありません。
また、ノーチラスの場合は、年次カレンダーというコンプリケーションモデルよりシンプルな3針のほうが高いという状況となっていますが、アクアノートの場合はコンプリケーションに人気があるというのは面白い現象だと思います。
アクアノートはかつてノーチラスと肩を並べるパテックフィリップの人気モデルという存在でしたが、ここ3年ほどはノーチラスのほうがかなり高く、比較する対象でなくなっています。
過去の人気度では、アクアノートもノーチラスと同様、ブレスレット+3針という内容が人気だったのが、今ではコンプリケーションが人気というのは興味深い現象だと感じます。
そして、アクアノートの場合、コンプリケーションである5164Aは、3針ブレスレットの5167/1Aと比較して150万円程度高いという状況なのです。
ちなみにノーチラスの場合、3針ブレスレットの白文字盤より、革ベルトの年次カレンダーのほうが安いという状況です。