2000年といえばデイトナがモデルチェンジした年ですが、今思い返してみると、そのモデルチェンジには様々な特徴があったと感じます。
有名な話としては、デイトナとして初の自社製ムーブメントが採用されたという点がありますが、それ以外にも興味深い点が多々あるといえます。
1つ目は、ステンレス、YG、コンビといった各ラインナップが一斉に出たという点。近年のロレックスは、最初にYGが出てから数年後にステンレスが次世代へモデルチェンジするという傾向があります。例えば現行世代のGMTマスター2はYGが2005年にモデルチェンジしましたが、SSの登場は2007年です。
2つ目は、デビューした時期が3月(バーゼル)ではなかったという点。このことが、同じ2000年製造のP番16520と116520を生み出し、16520のP番がレア物として扱われるという現象を結果的に生み出しました。
そして、3つ目が「デイトナビーチ」という特殊モデルが登場したという点です。ロレックスは特殊なモデルを登場させるということは稀ですが、2000年頃においてそういった存在は、今よりさらに稀という印象がありました。
そのような時期において、青、緑、黄、ピンクの4色からなるデイトナビーチが出たというのは、かなりな話題性があったといえます。
ただ、デイトナビーチはホワイトゴールドかつシェル文字盤仕様だったため、非常に高価。
話題性は高かったのですが、当時の印象としては「かなり高い」というイメージが強かったため、実際に買う人は少なかったといえるでしょう。
そんなデイトナビーチですが、これまで、緑、黄、ピンクを記事では取り上げましたが、いずれも値上がりしているという様子です。
その一方で、青に関しては数があまりにも少なく、なかなか中古を見かけることが無かったのです。
数年に渡って登場しないことから、半ば幻の存在という印象にもなっていた青のデイトナビーチ。
それが今回、久々に売り出されているのです。
本記事で参考とした中古腕時計
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本記事の価格比較
腕時計 | 状態 | 期間 | 2011年3月 の安値(ヤフオク) |
2018年7月 の安値(楽天) |
変動額 | 残価率 |
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ロレックス
デイトナ デイトナビーチ青 116519 |
中古 | 7年 4ヶ月 |
¥1,000,000 | ¥2,998,000 | 1,998,000 | 299.80% |
デイトナビーチは2000年に発売されましたが、一部の色は2010年頃において再販されたという情報があります。ただそれは、緑だったという噂もある一方で、青だったという話もあります。
いずれにしても、デイトナビーチの「青」は、近年において売り出されているのを見かけることが少なく、かなりレアという印象になります。
そんなデイトナビーチの「青」ですが、2010年前後という時期においては、今ほど珍しいという印象が無かったのかもしれません。
2011年における中古は100万円という水準ですし、2013年にも約130万円という個体がありました。(ちなみに2013年の個体はBランクという評価です。)
そんなデイトナビーチは、今となってはかなり珍しいモデルへと変化し、その中古水準も300万円近いという状況へ変化しています。
ただ、2017年10月の段階では「青」より見かける機会の多い「黄」が300万円以上となっていました。
ですから、デイトナビーチ「青」は、2011年と比較してずいぶん値上がりした印象であるものの、「青」の希少性を考慮すると意外にお得感があるという不思議な感覚になります。