リファレス末尾に“SG”がつくサブマリーナといえば、5桁世代まで存在したサファイアダイヤ文字盤という存在ですが、その豪華さと綺麗さは、独特の魅力があると感じます。
サブマリーナのコンビ以上には青ベゼル+青文字盤が用意されており、通称青サブとして有名ですが、SGには青文字盤はありません。
シャンパン文字盤とグレー文字盤こそ、SG専用色として用意されている文字盤なのですが、その色合いとサファイアの輝きがとても良く、青ベゼルとも良いコントラストとなっているように感じます。
この16613SGという存在は、その豪華さから、かつてはとても高いというイメージがあり、例えば16613が30万円台という水準だった時代においても、頭一つ高いといった印象があったのです。
ただ、そんな16613SGも、16710や16610LVが評価されている今においては、かつて程「頭一つ高い」という感覚でもなくなりました。
近年における16613SGの印象は、豪華な印象があるものの100万円を超える様子ではなく、現行モデルのサブマリーナデイト116610LNと大きく価格が違わないという感覚がありました。
しかし、そんな16613SGは数ヶ月に一度というタイミングでじわじわと値動きしており、気づいたら100万円以上という水準になっていたのです。
本記事で参考とした中古腕時計
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本記事の価格比較
腕時計 | 状態 | 期間 | 2017年11月 の安値(楽天) |
2018年7月 の安値(楽天) |
変動額 | 残価率 |
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ロレックス
サブマリーナ シャンパン文字盤 16613SG |
中古 | 0年 8ヶ月 |
¥958,000 | ¥1,002,240 | 44,240 | 104.62% |
現在(2018年7月28日)、16610SGの中古ボトム価格は100万円以上という水準であり、16613SGは「100万円以上出さないと買えない」という存在となっています。
ちなみに、ロレックスにおいて、ルビーやサファイア、エメラルドなどダイヤモンド以外の宝石文字盤が存在していますが、16613SGはそれらメンズサイズの中でおそらく最安モデルだと思います。
16613SGに対して、そういった“お得感”を感じることはこれまで無いように思いましたが、よく考えてみると他の宝飾モデルより安く購入可能という「お得」要素があり、なかなか意外な要素だと感じます。
以前の記事でもお伝えしているように、6桁世代のサブマリーナにはサファイア文字盤は存在しません。また、その6桁世代のダイヤ文字盤は、既に生産終了となっており、その短い生産期間のためか、2017年には目立った値動きとなりました。
16613SGは100万円以上という水準になったため、優秀な値動きと評価できる一方で、なにかと良い要素のあるダイヤ文字盤のサブマリーナとしてはそこまで値動きしていないという印象もあるように思います。