チュードルのクロノグラフといえば、長らく「クロノタイム」という印象が強かったように感じます。
クロノタイムという存在は、バルジュー7750を搭載し3つのインダイヤルが縦に配置されています。そのため、一見するとデイトナとは似ていない印象にもなりますが、実はロレックスと共通のパーツが使われており、古いモデルほどその傾向が強くなるのです。
そのため、クロノタイムの存在感は大きく、一部のモデルは2000年代前半から中古が比較的高い相場となっていました。
そんなクロノタイムですが、最近特にロレックスパーツが使われている年式が値上がり気味。ざっとみただけでも100万円以上という値が目立ちます。
ただ、そのような価格で売られているモノがある一方、安い要素を含むモノは今でも20万円台で手に入る傾向があります。
つまり、クロノタイムはロレックス共通パーツのモデルは100万円単位となっている一方、安い要素を含むものは20万円台で購入可能なのです。
そして、ヘリテージクロノといえば、2010年代に登場した近代的なチュードルのクロノグラフモデルですが、その見た目はロレックス系列としては異例の「復刻版」。
まさに、タグホイヤーのモナコのような存在となっており、70年代の風を感じる魅力的なモデルとなっています。
そして、そのヘリテージクロノの中でも、特に青ベゼルモデルはそのクラシカルさをより一層引き立てており、まさにモナコの青文字盤のライバルといった感じ。
では、青ベゼルのヘリテージクロノ70330Bは、現在どのような価格帯に位置するのかというと、30万円台中盤といった様子となっています。
本記事で参考とした中古腕時計
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本記事の価格比較
腕時計 | 状態 | 期間 | 2016年5月 の安値(ヤフオク) |
2018年8月 の安値(楽天) |
変動額 | 残価率 |
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チュードル
ヘリテージ クロノグラフ 70330B |
中古 | 2年 3ヶ月 |
¥325,000 | ¥348,840 | 23,840 | 107.34% |
このヘリテージクロノは、見た目が目立つのはもちろん、何かと注目度の高いモデルだと感じますが、2年ほど前と比べて大きな価格変動がありません。
また、このモデルの黒ベゼル版に関してもそれは同様で、2018年3月の段階で2016年5月と比較して3200円しか相場が変化していないという状況だったのです。
ちなみに、以前の記事で黒ベゼルをお伝えしたときのボトム価格は28.5万円といったところでしたが、現在は30万円台となっています。
なお、現在のボトム価格を基準としても70330Nは2016年と比較して1万4000円程度の値動きとなっています。
青ベゼルの70330Nは、約2年で2.3万円程度の値動きです。冒頭で、値動きしない印象と書きましたが、ヘリテージクロノとしては70330Nはなかなか値動きしているということになります。
黒ベゼルに対して、より値動きした点や、相場が高めという点から、ヘリテージクロノにおいて青ベゼルモデルの人気はやはり高いのだと感じます。