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現在相場考察

クロノグラフも値動きしている、ロイヤルオーク25860ST.OO.1110ST.03

2018年8月3日更新
オーデマピゲのクロノグラフ25860ST.OO.1110ST.03について斉藤由貴生が執筆。本記事では2016年4月の安値(楽天)と2018年8月の安値(楽天)を比較し現在相場を考察。この2年4ヶ月での変動は72万7000円の値上がりだった。

ロイヤルオーク クロノグラフ 25860ST.OO.1110ST.03についての考察(2018年8月)

近ごろ、ロイヤルオークの値動きが活発気味だと感じますが、クロノグラフモデルも値動きしている様子です。

ロイヤルオークのクロノグラフといえば「オフショア」という印象がありますが、オフショアでないほうのロイヤルオークにもクロノグラフが存在。こういった分かりづらさは、ある意味ロイヤルオークの弱点ともいえるかもしれません。

現在、ロイヤルオークのクロノグラフにおいて比較的数が多いのは26320STという存在ですが、それは15400STなどと同世代のモデルといえるでしょう。

そして、それより1世代古いモデルが25860STなのですが、2000年代前半の時代に現行だった世代となります。

その年式といえば、アクアノート5065/1Aオーバーシーズの第一世代が同世代ですが、ロイヤルオークの3針モデルは14790などが現行だった時代です。

ちなみに、このクロノグラフの25680ST15300STが登場した2005年以降にもラインナップされており、次の世代にややかぶったモデルという側面もあります。

ただこのクロノグラフの印象としては、やはり2000年代前半頃のモデルという印象が強く、やはりオーバーシーズ第一世代などと同じ世代というように思います。

2002年頃の新品実勢価格は約100万円といったところで、オーバーシーズクロノグラフより8万円程度高いといった様子。

ちなみに同じ頃、オフショアのクロノグラフ25721TI(チタン、ブレスレット)は、この25860STより10万円少し高いといった新品実勢価格でした。

そんな25860STという存在は、2016年4月の段階で中古が約149万円だったのですが、それから2年後の今となってはずいぶん高くなっている様子です。

本記事で参考とした中古腕時計

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本記事の価格比較

腕時計 状態 期間 2016年4月
の安値(楽天)
2018年8月
の安値(楽天)
変動額 残価率
オーデマピゲ
ロイヤルオーク
クロノグラフ
25860ST.OO.1110ST.03
中古 2年
4ヶ月
¥1,498,000 ¥2,225,000 727,000 148.53%

ロイヤルオークのクロノグラフは3針より高級という印象がありますが、2000年代前半においては、その傾向が特に強いといえます。

2002年の3針自動巻の新品実勢価格が50万円台前半だったのに対し、クロノグラフである25860ST100万円程度という水準。ですから、クロノグラフは3針の2倍近く高かったということになります。

これは、オーバーシーズも同様で、3針モデルが50万円台前半、クロノグラフが90万円台前半といった様子でした。

ただ、オーバーシーズの場合はクロノグラフがアクアノートのライバル的イメージもあり、店頭でもアクアノートと並べられていることがありました。そのためか、数がそこまで少なくなく、常に中古が売られているという印象があります。

その一方で、ロイヤルオーク25860STは数が少なく、なかなか中古で売られる様子がありません。

最近ロイヤルオーク15300ST15400STといった3針モデル、また15202など2針モデルが値動きしている傾向がありますが、3針に限らずクロノグラフも値動きしていることから、ロイヤルオークの値動きが目立っているといえるかと思います。

この記事の執筆者
斉藤由貴生
腕時計投資家。著書:『腕時計投資のすすめ(イカロス出版)』『もう新品は買うな(扶桑社)』連載:本サイト以外に『日刊SPA!』『POWER Watch』その他『日経マネー』など多数露出。
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