腕時計投資新聞

腕時計の[買う・使う・売る]すべてを楽しむ専門サイト「腕時計投資ドットコム」
現在相場考察

40万円台になった、ブルガリディアゴノAL38G

2018年8月9日更新
ブルガリのアルミニウムAL38Gについて斉藤由貴生が執筆。本記事では2016年12月の安値(楽天)と2018年8月の安値(楽天)を比較し現在相場を考察。この1年8ヶ月での変動は¥87,480だった。

アルミニウム AL38Gについての考察(2018年8月)

ブルガリは、多くのシリーズにイエローゴールド版を用意するという傾向があり、かつてエントリーモデルとして登場したソロテンポにすらK18モデルを用意していました。

そして、それはアルミニウムシリーズにおいても同様で、「アルミニウム」のYG版が存在するのです。

それこそ、2002年に「ディアゴノ」として登場したAL38Gという存在。

このモデルの登場とともに、それまで「スポーツ」という名称だったシリーズが、「ディアゴノ」へと変更になりました。

ただ、当時は「ディアゴノ」という名称は“スポーツロレックス”を示すようなモノとしては認識されておらず、“サブマリーナ”のように1つのモデルを示すモノと思われていたのです。

ですから、2000年代前半において「ディアゴノ」はこのAL38Gを示す名称と思われていたことがあったのです。

そのためか、アルミニウムのYG版というややマニアックな存在であるにもかかわらず、当時の高級腕時計の中では比較的知名度の高いモデルだったように思います。

そして、2000年代前半からこのAL38Gは中古が30万円台で購入可能だったため、

  • 知名度がそこそこある
  • スポーツモデルの
  • 金無垢バージョンが安い
  • ということでなかなか魅力的な存在だったといえます。

    そんなAL38Gは、腕時計相場全体が安いときには安く、高いときには高いという存在で、ヨットマスターロレジウム16622のように、比較的分かりやすい値動きをする傾向がありました。

    そのため、2016年までは記事化することが多かったのですが、2017年になってからはあまり大きな値動きがなかったのです。

    しかし、そんなAL38Gにおいて、今なかなかの変化が起きています。

    それは、中古が40万円台に達しているという点です。

    本記事で参考とした中古腕時計

    ※広告が含まれる場合があります

    本記事の価格比較

    腕時計 状態 期間 2016年12月
    の安値(楽天)
    2018年8月
    の安値(楽天)
    変動額 残価率
    ブルガリ
    アルミニウム
    AL38G
    中古 1年
    8ヶ月
    ¥361,800 ¥449,280 87,480 124.18%

    AL38Gは、これまで相場全体が安いときは30万円台前半で、高いときには30万円台後半というような動きをすることが多かったように思います。また、リーマンショック後のように大きく安く値動きするといった場合は、20万円台ということもありました。

    それが、2016年には一時20万円台後半となったこともあり、相場全体と関連が薄い値動きをするようになり、2017年からは大きな値動きしないという様子になったという様子でした。

    そのため、AL38Gは表現しづらい様子だったのですが、ここにきて大きく値動きしたことにより、久々に分かりやすい値動きとなったように感じます。

    2018年はロレックスはもちろん、ロレックス以外においても大きな値動きが目立っているといえますが、そのような影響がAL38Gにも出たのかもしれません。

    この記事の執筆者
    斉藤由貴生
    腕時計投資家。著書:『腕時計投資のすすめ(イカロス出版)』『もう新品は買うな(扶桑社)』連載:本サイト以外に『日刊SPA!』『POWER Watch』その他『日経マネー』など多数露出。
    本コンテンツには、主観的評価、見解、想定における情報が含まれています。運営者及びコンテンツ提供者は、コンテンツ内容の正確性、確実性、完全性における保証を行いません。また、コンテンツ内容にかかわる損害・トラブル等に関する一切の責任を負いません。本サイトに記載されている情報は、特に断り書きがない限り、更新日時点での情報に基づいています。