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現在相場考察

タグホイヤーといったらこれだった、懐かしいS/el (WG111A)

2016年4月7日更新
タグホイヤーのについて斉藤由貴生が執筆。本記事では2015年2月の最安値(ヤフオク)と2016年4月の最安値(楽天)を比較し現在相場を考察。この1年2ヶ月での変動は¥9,800だった。

S/el (セル) 青文字盤、クオーツ WG111Aについての考察(2016年4月)

2000年代中頃よりタグホイヤーの主流モデルは“カレラ”シリーズとなりましたが、それより以前のタグホイヤーのメインはこれ。S/elです。

当時、電車の中でもコレをしている人が多かった印象です。その頃のタグホイヤーのラインナップはS/elとか2000とか6000でステンレスブレスレットの防水時計しかないという状況。2000年頃まではそのラインナップを強化させていくという戦略全開で、その手の新作「キリウム」なんてのも投入されていました。

今でこそメインモデルの役割を担うカレラは、S/elが強かった当時クラシックシリーズ」という変わり種モデル扱いで、モナコと合わせても5種類ぐらいのラインナップしかされていなかったのです。

タグホイヤー(現在参考の腕時計がありません)

本記事の価格比較

腕時計 状態 期間 2015年2月
の最安値(ヤフオク)
2016年4月
の最安値(楽天)
変動額 残価率
タグホイヤー
S/el (セル)
青文字盤、クオーツ
WG111A
中古 1年
2ヶ月
¥40,000 ¥49,800 9,800 124.50%

S/el」とはどのように読むのか長い間謎だったのですが、「セル」で間違いないようです。

そのタグホイヤーといえばS/elというぐらい、S/elが人気モデルだった時に、S/elを廃止してLINKという新モデルに置き換えたのは記憶に残っているのですが、まさかそれが1999年だったとは少し驚きます。

S/elが廃止されてから随分と経っていた10年ぐらい前まで、タグホイヤーといえばS/elのイメージが依然として強かったように思います。

1999年にS/elを廃止した、というのは今のタグホイヤーのイメージを作る上では正解だったのかもしれません。

しかし、モデル名をコロコロ変更するのはあまり良くありません。

どうせだったら、S/elという名前だけでも残せば良かったのではないでしょうか。

現在のタグホイヤーにおけるラインナップの中心はカレラとなり、「タグホイヤー」というブランドから連想させられる時計もブレスレットから革ベルトのイメージとなりました。

とはいえ、オメガのライバル、という意味ではあまりブランドの立ち位置は変わっていない模様。

S/elの約5万円という安定した相場は、ブルガリアルミニウムのように腕時計投資の初心者用として良いかもしれません。

なお、タグホイヤーのロゴで、タグホイヤー(色付き)」は現在採用されていないので逆に希少。

色付きタグホイヤーロゴの、S/el。とっても懐かしい時計です。

5万前後をいったりきたりしているので、安く買って装着して高く売るという腕時計投資の醍醐味を利用して懐かしさに浸ってみてはいかがですか。

この記事の執筆者
斉藤由貴生
腕時計投資家。著書:『腕時計投資のすすめ(イカロス出版)』『もう新品は買うな(扶桑社)』連載:本サイト以外に『日刊SPA!』『POWER Watch』その他『日経マネー』など多数露出。
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