2000年代中頃よりタグホイヤーの主流モデルは“カレラ”シリーズとなりましたが、それより以前のタグホイヤーのメインはこれ。S/elです。
当時、電車の中でもコレをしている人が多かった印象です。その頃のタグホイヤーのラインナップはS/elとか2000とか6000でステンレスブレスレットの防水時計しかないという状況。2000年頃まではそのラインナップを強化させていくという戦略全開で、その手の新作「キリウム」なんてのも投入されていました。
今でこそメインモデルの役割を担うカレラは、S/elが強かった当時「クラシックシリーズ」という変わり種モデル扱いで、モナコと合わせても5種類ぐらいのラインナップしかされていなかったのです。
本記事の価格比較
腕時計 | 状態 | 期間 | 2015年2月 の最安値(ヤフオク) |
2016年4月 の最安値(楽天) |
変動額 | 残価率 |
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タグホイヤー
S/el (セル) 青文字盤、クオーツ WG111A |
中古 | 1年 2ヶ月 |
¥40,000 | ¥49,800 | 9,800 | 124.50% |
「S/el」とはどのように読むのか長い間謎だったのですが、「セル」で間違いないようです。
そのタグホイヤーといえばS/elというぐらい、S/elが人気モデルだった時に、S/elを廃止してLINKという新モデルに置き換えたのは記憶に残っているのですが、まさかそれが1999年だったとは少し驚きます。
S/elが廃止されてから随分と経っていた10年ぐらい前まで、タグホイヤーといえばS/elのイメージが依然として強かったように思います。
1999年にS/elを廃止した、というのは今のタグホイヤーのイメージを作る上では正解だったのかもしれません。
しかし、モデル名をコロコロ変更するのはあまり良くありません。
どうせだったら、S/elという名前だけでも残せば良かったのではないでしょうか。
現在のタグホイヤーにおけるラインナップの中心はカレラとなり、「タグホイヤー」というブランドから連想させられる時計もブレスレットから革ベルトのイメージとなりました。
とはいえ、オメガのライバル、という意味ではあまりブランドの立ち位置は変わっていない模様。
S/elの約5万円という安定した相場は、ブルガリアルミニウムのように腕時計投資の初心者用として良いかもしれません。
なお、タグホイヤーのロゴで、「タグホイヤー(色付き)」は現在採用されていないので逆に希少。
色付きタグホイヤーロゴの、S/el。とっても懐かしい時計です。
5万前後をいったりきたりしているので、安く買って装着して高く売るという腕時計投資の醍醐味を利用して懐かしさに浸ってみてはいかがですか。