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現在相場考察

5万円前後の選択肢、タグホイヤーS/el

2016年4月9日更新
タグホイヤーのについて斉藤由貴生が執筆。本記事では2015年2月の最安値(ヤフオク)と2016年4月の最安値(楽天)を比較し現在相場を考察。この1年2ヶ月での変動は¥9,800だった。

S/el (セル) 青文字盤、クオーツ WG111Aについての考察(2016年4月)

1999年にLINKにバトンタッチする形で廃盤となったS/elですが、時計ブームが起こった90年代後半に普及していたことから「タグホイヤーといったらこれ」というイメージが2000年代中頃まで残ってました。当時から時計ファンだった人はS/elを見て「懐かしい!」と感じると思います。

タグホイヤー(現在参考の腕時計がありません)

本記事の価格比較

腕時計 状態 期間 2015年2月
の最安値(ヤフオク)
2016年4月
の最安値(楽天)
変動額 残価率
タグホイヤー
S/el (セル)
青文字盤、クオーツ
WG111A
中古 1年
2ヶ月
¥40,000 ¥49,800 9,800 124.50%

S/el、実用面では200m防水+ステンレスブレスレットというのが良いですね。特に200m防水性能の時計が5万円前後で手に入るというのはお買い得。今時200m防水ぐらいの性能って当たり前かとおもいきや、意外にあんまりないのです。ただし、200m防水機能を期待するためにはメーカーにメンテナンスに出したほうが良いでしょう。投資という観点では防水を期待してはいけません。

防水+ブレスレットは季節を問わず使えるので、重宝する時計かとおもいきや、この奇抜なデザインが影響してスーツには似合わなさそう。これが現行だった当時スーツ姿で着用している人を見かけましたがちょっと違和感がありました。カジュアルな格好のほうが似合う時計ですね。

この時計、もしも私が超時計コレクターだったら1本は所有すると思います。だって“時計の歴史を語る上”で重要な1本です。90年代の時計を説明するためには必要ですね。

こういう安価な価格帯の時計って、傷んでいるのが多いのです。そうすると一般的な中古ロレックスレベル、つまり綺麗な個体が少ない。よって、綺麗なものが今後『希少価値』になる可能性はあります。ちなみに、ステンレスブレスレットは意外にチャチとのこと。そういう意味でも綺麗なものを買って傷まないように使用頻度低めで使う分には良いでしょう。

この記事の執筆者
斉藤由貴生
腕時計投資家。著書:『腕時計投資のすすめ(イカロス出版)』『もう新品は買うな(扶桑社)』連載:本サイト以外に『日刊SPA!』『POWER Watch』その他『日経マネー』など多数露出。
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