今年2018年のバーゼルで新作が発表されたことから生産終了となった116660。
一見すると見た目は大きく違わないものの、116660というモデルの生産終了はインパクトが大きかったようで、Dブルー文字盤については2018年5月にかなりな値動きとなっていました。
Dブルー文字盤は、スポーツロレックスとしては唯一の“グラデーション”が採用された点や、緑色のDEEPSEAの表記など特殊な要素が多く目立つ存在で、その内容の通り以前からプレミア価格が当たり前という状況です。
そんなDブルー文字盤は、2017年の段階でも約140万円という水準。2016年については約126万円という水準だったのですが、その時代はデイトナ116520でも110万円程度だったため、2000年以降世代のステンレスモデルの中で、ヨットマスター2の次に高いという存在でした。
Dブルー文字盤は確かに魅力的な見た目ですが、機能的には黒文字盤と変わりません。黒文字盤の116660は2017年以前において100万円以下が当たり前だったため、Dブルーは割高感があっても仕方がなかったといえるでしょう。
しかし、そんなDブルーは2018年5月の時点で2017年10月と比較して27万円程度も高くなったのです。ですから、その時点ではかなり凄いといえる状況でした。
けれども今、5月と比べて9万円以上も値下がりしている状況です。
本記事で参考とした中古腕時計
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本記事の価格比較
腕時計 | 状態 | 期間 | 2018年5月 の安値(楽天) |
2018年8月 の安値(楽天) |
変動額 | 残価率 |
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ロレックス
シードゥエラー ディープシー Dブルー文字盤 116660 |
中古 | 0年 3ヶ月 |
¥1,671,840 | ¥1,575,750 | -96,090 | 94.25% |
9万円以上値下がりした状況ですが、2017年10月と比較すると18万円以上は値上がりしている状況といえます。
つまり、2018年5月と比較すると値下がりでも、それ以前と比べると依然として10万円以上の値上がり状態となっているのです。
このことから、116660のDブルー文字盤は、5月の時点では熱くなりすぎていた状況だったといえるかと思います。
ロレックスは以前から生産終了となったモデルが、生産終了後に高くなるという傾向がありますが、ここ数年は生産終了となってから相場が変化するまで時間がかかる傾向があります。
しかし、116660のDブルー文字盤は、生産終了が発覚してからかなり早い段階で値動きし、さらにその額も派手といえる状況でした。
ですから、5月時点から値下がりした今の水準は、自然な数値に落ち着いたと表現できるかと思います。
値下がりとなっても、2017年と比較すると18万円以上の値上がり傾向であるという点からも、自然な数値に落ち着いたと感じます。