見た目的には5桁世代と大きく変わらないのに、お店ではアンティーク扱いされる5桁リファレンスのモデルがありますが、詳しくない方からすると“謎”な存在となるでしょう。
その謎な存在こそ、80年代に生産されたロレックスの一部モデルなのですが、共通するのは生産期間が短いという点。
この世代は、4桁リファレンスのような“アンティーク”としてはやや新しい要素がある一方、5桁世代と比較するとヴィンテージ感があるという特徴があります。
ですから、それら80年代モデルは“80年代ヴィンテージ”と分類するのが分かりやすいのですが、最近それに該当するモデルが値上がり傾向の様子です。
この80年代ヴィンテージで最も有名なモデルといえば、初代GMTマスター2の16760やエクスプローラー2の16550などが有名ですが、16760は2017年の段階で大幅な値動きとなっています。16760は2016年11月の段階で60万円台でしたが、2017年には100万円以上となっています。
そして2018年現在では、エクスプローラー2の16550が目立った値動きとなっており、これまで80万円台だったのが130万円台となっているのです。
本記事で参考とした中古腕時計
|
本記事の価格比較
腕時計 | 状態 | 期間 | 2018年3月 の安値(楽天) |
2018年8月 の安値(楽天) |
変動額 | 残価率 |
---|---|---|---|---|---|---|
ロレックス
エクスプローラー2 黒文字盤 16550 |
中古 | 0年 5ヶ月 |
¥813,900 | ¥1,326,000 | 512,100 | 162.92% |
エクスプローラー2の16550は、2016年においては5桁リファレンスの16570と大きな差がなかったこともありましたが、それはGMTマスター2の16760も同様だといえます。
80年代ヴィンテージは、2000年前後のロレックスブームの時代に“アンティーク扱い”を受けるなど評価されていた様子でしたが、2016年頃には5桁リファレンスと大きな違いはないという位置づけだったように思います。
実際、見た目は5桁と大きく違わないため、そのような状況になっても不思議ではないといえますが、よく見ると雰囲気は大きく違うため、2016年の水準はお買い得だったといえます。
実際、2016年8月の記事でも「この価格だったら16550が良い」と表現したのですが、現在の水準を2016年当時と比較すると約84万円高くなっている状況です。
エクスプローラー2は、5桁リファレンスの16570が50万円台、現行の216570が70万円台になりましたが、この16550の今の様子を含め、2018年はエクスプローラー2の値動きが目立っている年といえるでしょう。