2017年のバーゼルで発表されたシードゥエラーの126600。
ディープシー“でない”方のシードゥエラーの新作としてデビューしたこのモデルは、サイクロップレンズ(日付拡大鏡)が採用されたり、文字盤のSEA-DWELLER表記が「赤」となるなど何かと話題となる要素が多いモデルです。
サイクロップレンズの採用はシードゥエラーとしては初ですし、赤いSEA-DWELLERの文字は、4桁リファレンス以降数十年ぶりの「赤シード」の復活です。
特に赤シードは、赤サブ含め、90年代頃からレアロレックスの代名詞的存在です。
こういった有名なレア要素は、これまでロレックスは復活させることがなかったといえますが、2007年にはミルガウスを復活させたという事例があります。
そのタイミングでは、赤シードの復活はありませんでしたが、ちょうど10年後の2017年に登場したというのは、10年に一度はレア要素が復活する可能性があるということを秘めているとも感じます。
さて、そんなシードゥエラー126600は、このようにレア要素が多く注目度満載な存在。
そのため、デビュー間近の新品実勢価格はプレミア価格になるのは当たり前だといえ、実際高い水準に位置していました。
さて、そのように“割高”なシードゥエラーは2018年において、中古がどのような様子となっているかというと、値下がりとなっているものの、そこまでの値下がりとはなっておらず、きちんとキープしているといえる状況です。
本記事で参考とした中古腕時計
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本記事の価格比較
腕時計 | 状態 | 期間 | 2017年11月 の新品実勢価格(3社平均) |
2018年8月 の中古安値(楽天) |
変動額 | 残価率 |
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ロレックス
シードゥエラー 126600 |
新品 | 0年 9ヶ月 |
¥1,643,159 | ¥1,617,840 | -25,319 | 98.46% |
2017年といえば数多くのロレックスが値上がりした年で、特に11月は多くのモデルが高くなった後という状況でした。
そのような状況かつ、注目度が高く、プレミア価格だった2017年11月の新品実勢価格。
その水準から、2018年8月の中古は約2万5000円の値下がりとなっているわけですが、少ししか安くなっていないといえるかと思います。
これまでの事例では、デビュー時に注目度が高くプレミア価格になるようなモデルは、1年後に値下がり、2年後にはもっと値下がりという傾向が多かったように思います。
けれどもこの126600は大幅な値下がりとはなっておらず、まして2017年11月という相場全体が高値傾向の時代と重なっているのに、そうであるというのは、優秀ともいえるかと思います。
特に2018年はシードゥエラーにディープシーの新しいモデルがデビューしたり、GMTマスター2にはステンレスの青赤ベゼルが発表されるなど注目度の高い新作が更に登場。126600に対する注目度は2017年よりは弱い傾向があるかもしれません。
ですからなにかとハンディがある状態で、2017年11月の新品と比較して、2018年8月の中古安値が約2.5万円の下落というのはやはり優秀だと思います。