パテックフィリップノーチラスと同じく、ジェラルド・ジェンタがデザインした三雲ブランドのスポーツモデル、ロイヤルオーク。
デビューは1972年ですが、派生モデルが次々と登場。
このオフショアシリーズが登場したのは1993年のことです。
そして、ラバーバンドが装着されたこのモデルが登場したのは2000年ぐらいだったと思います。
本記事の価格比較
腕時計 | 状態 | 期間 | 2009年5月 の最安値(ヤフオク) |
2015年8月 の最安値(楽天) |
変動額 | 残価率 |
---|---|---|---|---|---|---|
オーデマピゲ
ロイヤルオーク オフショア (ラバーバンド、白文字盤) |
中古 | 6年 3ヶ月 |
¥980,000 | ¥1,509,840 | 529,840 | 154.07% |
ロイヤルオークというモデルには、オフショア含めシリーズ全体で無数のラインナップが存在します。
同じロイヤルオークといっても、非常に特徴的なデザインであるこのラバーバンドモデルに対しては、なにか別の名前をつけて欲しかったと思います。
もしも別の名前がついていれば、もっと高値が付く可能性があるかもしれませんし、説明するときに「ラバーバンドのオフショア(白文字盤)」などと説明しなければならず面倒なのです。(以下オフショアとします)
さて、このオフショア。
非常に偉大なモデルだと考えています。
デザインについては、98年に登場したブルガリアルミニウムに影響を受けた点は否めませんが、三雲ブランドのスポーツモデルであるロイヤルオークをよりカジュアルなデザインにし、通常のロイヤルオークよりも高く販売するという戦略はお見事だと思います。
それは、現在のウブロ・リシャールミル等々に少なからず影響を与えている戦略でしょう。
結局、
・ステンレススチール
・ブレスレット
・防水
というスポーツモデルはロレックスのライバルとして三雲ブランドを活かし販売するという戦略には優れますが、ノーチラスの人気に勝つことは困難です。
本来、ノーチラスのほうがあとに出たわけですから、元祖ジェンタデザイン+三雲ブランドスポーツモデルというロイヤルオークは本来有利なはずですが、マニュファクチュールのパテックフィリップは強い存在です。
そこで、ラバーっぽいベゼルやラバーバンドの採用をし、通常モデルよりも高く売る。
これであればノーチラスとは別のベクトルで戦えるのです。
もっと言うとライバルが存在せず、唯一無二の時計として君臨することが可能です。
現在、オフショアに影響を受けたライバルが多々出てきてしまったので、唯一無二というわけではありません。
ただ、先駆者として非常に強いロイヤルオークオフショアというブランドを持っています。
ですからそれが、アクアノートとほぼ同価格という値上がり率を保っているのでしょう。
また、ウブロ等々が今後も定価の引き上げなどにより値上がりした場合、このオフショアに対するお買い得感が増します。