かつてホワイトゴールドといえば、イエローゴールドより中古相場が高いというのが当たり前でしたが、2017年頃からはイエローゴールドのほうが高いという現象が起こっています。
例えばロレックスならば、以前の記事でもお伝えしたようにサブマリーナやデイトナの6桁リファレンスモデルがその事例に該当します。
また、ホワイトゴールドのほうが高い中古相場となっているモデルでも、その差は過去と比べると狭まっているといえ、場合によってはほぼ変わらないということもある状況です。
しかし、そんな状況において、イエローゴールドよりホワイトゴールドのほうが“だいぶ高い”というモデルが存在します。
その存在こそ、デイデイトのオイスタークォーツであるのですが、YGが100万円以下で購入可能である一方、WGだと160万円以上でないと購入することができないのです。
また、この19019Aは2010年5月の時点でも98万円という水準だったのですが、同時期におけるYGの19018は50万円台だったため、以前からYGよりだいぶ高いという立ち位置は変わらない模様です。
本記事で参考とした中古腕時計
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本記事の価格比較
腕時計 | 状態 | 期間 | 2010年5月 の安値(ヤフオク) |
2018年8月 の安値(楽天) |
変動額 | 残価率 |
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ロレックス
デイデイト 銀文字盤 19019A |
中古 | 8年 3ヶ月 |
¥980,000 | ¥1,698,000 | 718,000 | 173.27% |
近ごろ、ホワイトゴールドといえば、イエローゴールドより安い場合が目立つというように、決して人気要素とはいえない状況です。
さらに、このデイデイトはクオーツであり、不人気要素ともいえる内容であるのです。
実際、YGの19018はブレスレットまでYGの豪華デイデイトかつ、かつての定価が機械式より高いというフラッグシップモデルだったにもかかわらず、2018年時点でも100万円以下で購入可能となっています。
ステンレスの現行黒サブ116610LVが90万円台となった今、それより遥かに豪華そうな見た目の19018が同水準であるのです。
ちなみに19018Aは2010年の段階で60万円台、2018年の今は約101万円という水準です。
ですから、この19019Aという存在には、
という2つの不人気要素が含まれていることになります。
しかし、それでもYGよりだいぶ高く、さらには2010年と比較して70万円以上も値上がりしているという状況であるのです。
これはどういうことかというと、19019系は評価されているということだと思います。
実際、オイスタークォーツの独特な見た目なのにWGという意外性がかなりツボな存在といえますし、「こんな存在があったのか」というようにレア感を感じやすいモデルだと思います。
ですから、19019系は要素を単体でみると不人気要素であるものの、その全体像はレアモデルであるのです。
つまり、クオーツだから不人気、ホワイトゴールドは最近の流行りでない、というように、決まった評価枠に収まらないのがこの19019系という存在だといえます。