ランゲ&ゾーネのランゲ1といえば、パテックフィリップに匹敵するキャラクター性を持つ時計という印象もあり、そのデザインや品質は高く評価されています。
そんなランゲ1のYGモデルである101.021は、2015年頃まで値上がり傾向で、2010年と比べると100万円以上の値上がりとなっていました。
2010年1月において、この101.021の中古は約149万円という水準でしたが、それが2015年には260万円となっているのです。
当時の260万円というと、パテックフィリップのコンプリケーションに匹敵し、ノーチラス5711/1A-010との価格差も35万円程度だったように思います。
ランゲ1という時計の評判からすると、この260万円という水準は当時の他の時計と比較してそこまで不自然な数値ではないと感じます。
しかし、その後101.021は下落傾向となり、多くの時計が値上がり傾向となった2017年でも値下がりが続きました。
4月の時点で216万円だったのが、10月の時点では約205万円。そして2018年2月にはついに200万円を切ってしまったのです。
そのように長らく値下がり傾向だった101.021ですが、ここ最近はどのような様子となっているかというと、値下がり傾向を脱したといえる状況です。
現在の101.021は210万円台となっており、200万円台を回復しているのです。
本記事で参考とした中古腕時計
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本記事の価格比較
腕時計 | 状態 | 期間 | 2018年2月 の安値(楽天) |
2018年8月 の安値(楽天) |
変動額 | 残価率 |
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ランゲ&ゾーネ
ランゲ1 101.021 |
中古 | 0年 6ヶ月 |
¥1,960,000 | ¥2,181,600 | 221,600 | 111.31% |
200万円台を回復した際、約205万円という個体があったのですが、それはすでに売れてしまっています。
そして、現在におけるボトム価格は約218万円という水準であり、210万円台となっているのです。
ですから、ランゲ1は回復傾向にあると表現できるかと思います。
ただ、回復傾向といってもかつて近い価格帯にあったパテックフィリップとは大きな差があるというのは否めません。
近ごろ、ランゲ1の存在感はかつてほどパテックフィリップのライバルという感覚は薄まってきたように思います。
パテックフィリップの場合、フォーマルなモデルでも若い人から憧れられたりする様子を目にしたり、海外のインスタグラムでも良く投稿されている姿を見ます。
しかし、ランゲ1はそういったことを目にすることはほぼありません。
時計マニアからは支持の高いランゲ1ですが、その評価がマニア以外からはどのようなものであるのかが気になるところだと思います。