オメガのスピードマスターといえば、ムーンウォッチを筆頭に多くのモデルが値上がりしているという印象があります。
特に、2000年頃発表されたムーンフェイズの2モデルは高くなったという印象があり、銀文字盤に関しては2018年に50万円台に達しています。
この世代のムーンフェイズには白文字盤と銀文字盤がありますが、銀文字盤は「ヨーロッパ限定」として平行品が販売されていました。
これらムーンフェイズは、2005年における新品実勢価格がともに約25万円という水準でしたが、その後生産終了となったことにより2007年頃には中古が30万円前後まで値上がり傾向となっていました。
リーマンショック後は、20万円台前半まで下落し、2005年の新品実勢価格を下回ったものの、2013年以降は回復。2016年5月には約32万円という水準で、30万円台に達していました。
そして、2017年3月には約35万円となり、じわじわと上昇傾向が続いていたのですが、その際、2016年よりも数が少なくなったという様子となったのです。
ちなみに、2017年の段階では銀文字盤は特に少なくなっていましたが、白文字盤との価格差はなかった様子です。
そしてその後もこの世代のムーンフェイズは値上がり傾向。その時点で銀文字盤は常時売られている個体があるという状況ではなくなっていました。
2017年11月の段階で白文字盤は約39万円という水準に達し、いよいよ40万円台という水準に突入するかと思われたのです。
2018年に銀文字盤が50万円台となったことからも、それは現実のものになっても不思議ではありませんでした。
しかし、そんな白文字盤は最近値下がり傾向となり、40万円台に迫る勢いとはいえない様子となっているのです。
本記事で参考とした中古腕時計
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本記事の価格比較
腕時計 | 状態 | 期間 | 2017年11月 の安値(楽天) |
2018年8月 の安値(楽天) |
変動額 | 残価率 |
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オメガ
スピードマスター 3575.20 |
中古 | 0年 9ヶ月 |
¥397,440 | ¥378,000 | -19,440 | 95.11% |
現在、白文字盤のムーンフェイズ3575.20には30万円台後半の個体がいくつもある状況で、2017年11月とは異なる様子となっています。
銀文字盤が50万円台となったり、白文字盤についても値上がり傾向が続いていたにもかかわらず、このタイミングで値下がり傾向となったのです。
3575.20は、好要素があっても値下がりとなっていますが、これが一時的なものなのか否かは、今後の様子をみないと分からないと思います。
ただ、現在2017年11月頃とは違う点が1つ存在。それは、売り出されている個体数が増えているという点です。
以前は10個未満ということもあったのですが、現在は20個近くが売り出されています。
ですから、2017年11月と比較して白文字盤のムーンフェイズが下落したのは、数が増えたということとも関連があるのかもしれません。