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現在相場考察

10万円前後の選択肢、ブルガリアルミニウムクロノグラフ

2016年4月12日更新
ブルガリのアルミニウムについて斉藤由貴生が執筆。本記事では2011年8月の最安値(ヤフオク)と2016年4月の最安値(楽天)を比較し現在相場を考察。この4年8ヶ月での変動は¥-8,640だった。

アルミニウム クロノグラフ(38mm) AC38TAについての考察(2016年4月)

1998年にデビューしたアルミニウムに遅れること1年、1999年のバーゼルでデビューしたのがこのクロノグラフです。長らく38mmの1種類しかありませんでしたが、近年は44mmのモデルも出ているため見間違わないようにしましょう。パネライに影響され、時代の流れを組んだ44mmより38mmのほうがデザイン的に良いのは言うまでもありません。さらに44mmはこれより相場が高いため私は手を出したいとは思いません。

ブルガリ アルミニウム¥39,800〜¥1,113,200(2024年11月21日現在)

本記事の価格比較

腕時計 状態 期間 2011年8月
の最安値(ヤフオク)
2016年4月
の最安値(楽天)
変動額 残価率
ブルガリ
アルミニウム
クロノグラフ(38mm)
AC38TA
中古 4年
8ヶ月
¥108,000 ¥99,360 -8,640 92.00%

3針自動巻のアルミニウムが新品14万程度だった時、クロノグラフは26万円ぐらいの実売価格。当時「クロノグラフ高っけぇ!」と思ったのは間違いありません。今でもそうですが“クロノグラフは高級”というイメージがあるため、クロノグラフになると急激に高くなる、という価格相場は違和感なく理解できました。なお、当時パシャCもクロノグラフになると非常に高かったのが印象的でした。

デビューから18年経ったアルミニウム、傷みやすい構造上程度が悪いのが増えてきました。しかし、クロノグラフだけはもともとの実売価格が高かったためか、程度の良い個体が多いのが特徴です。

現在程度の悪いアルミニウムは4.5万円程度、程度の良いのだと6万円以上する3針自動巻に対してこちらは10万円前後で購入できてしまいます。かつての倍近くの差だった実売価格が、今では3万円とか4万円の差でしかありません。さらに、こちらのほうが「クロノグラフ」という高級機能が付いている上に、程度の良い個体が多い。

しかし、私は今あえて3針自動巻のほうを買いたいと思います。やっぱり“高級腕時計市場”という世界にに大きなインパクトを与えたアルミニウムは「38mmの自動巻」のイメージが強い。もしもクロノグラフを買う、という決断をするのであれば3針自動巻と共に2本買うことになるでしょう。

この記事の執筆者
斉藤由貴生
腕時計投資家。著書:『腕時計投資のすすめ(イカロス出版)』『もう新品は買うな(扶桑社)』連載:本サイト以外に『日刊SPA!』『POWER Watch』その他『日経マネー』など多数露出。
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