1998年にデビューしたアルミニウムに遅れること1年、1999年のバーゼルでデビューしたのがこのクロノグラフです。長らく38mmの1種類しかありませんでしたが、近年は44mmのモデルも出ているため見間違わないようにしましょう。パネライに影響され、時代の流れを組んだ44mmより38mmのほうがデザイン的に良いのは言うまでもありません。さらに44mmはこれより相場が高いため私は手を出したいとは思いません。
本記事の価格比較
腕時計 | 状態 | 期間 | 2011年8月 の最安値(ヤフオク) |
2016年4月 の最安値(楽天) |
変動額 | 残価率 |
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ブルガリ
アルミニウム クロノグラフ(38mm) AC38TA |
中古 | 4年 8ヶ月 |
¥108,000 | ¥99,360 | -8,640 | 92.00% |
3針自動巻のアルミニウムが新品14万程度だった時、クロノグラフは26万円ぐらいの実売価格。当時「クロノグラフ高っけぇ!」と思ったのは間違いありません。今でもそうですが“クロノグラフは高級”というイメージがあるため、クロノグラフになると急激に高くなる、という価格相場は違和感なく理解できました。なお、当時パシャCもクロノグラフになると非常に高かったのが印象的でした。
デビューから18年経ったアルミニウム、傷みやすい構造上程度が悪いのが増えてきました。しかし、クロノグラフだけはもともとの実売価格が高かったためか、程度の良い個体が多いのが特徴です。
現在程度の悪いアルミニウムは4.5万円程度、程度の良いのだと6万円以上する3針自動巻に対してこちらは10万円前後で購入できてしまいます。かつての倍近くの差だった実売価格が、今では3万円とか4万円の差でしかありません。さらに、こちらのほうが「クロノグラフ」という高級機能が付いている上に、程度の良い個体が多い。
しかし、私は今あえて3針自動巻のほうを買いたいと思います。やっぱり“高級腕時計市場”という世界にに大きなインパクトを与えたアルミニウムは「38mmの自動巻」のイメージが強い。もしもクロノグラフを買う、という決断をするのであれば3針自動巻と共に2本買うことになるでしょう。