2004年に初のWGブレスレットデイトナとしてデビューした116509は、デビューするや否や多くの人から注目されるモデルとなりました。
それまで、デイトナのWGモデルには革ベルトしか存在しなかったためブレスレットのWG仕様を待ち望む声は多く、実際筆者もそのように思っていました。
ですから、WGのデイトナの登場は「待っていました」という感想になったのです。
ロレックスに限らず、WGの定価はYGより高いという傾向があり、当時の新品実勢価格も中古相場も“YGよりWGのほうが高い”というのは当たり前だったように思います。
実際、2010年の段階ではWGの116509が210万円台だったのに対し、YGの116528は130万円台だったのです。2010年頃は腕時計が全体的に安く、パテックフィリップノーチラスのYGモデルである3800/1Jでも130万円台で購入可能でした。
そのような時期において、116509は210万円台だったわけですから、WGブレスレットのデイトナという存在は、2010年頃において、いかに高い存在だったかが分かるかと思います。
ですから当時は、YGよりWGのほうが高いというのは当たり前ともいえる状況だったのです。
しかし、2018年の今となっては、WGの人気は以前よりもだいぶ低いといえる状況。
116509は2018年3月の時点で、YGの116528より安い水準になっています。2010年頃では、80万円程度WGのほうが高いという状況でしたが、それが13万円ほどWGのほうが安いとなってしまったのです。
ちなみにYGよりWGのほうが安いという現象は、パテックフィリップでも同様に起こっており、デイトナに限らずWG人気は低いといえる状況です。
けれども、そんな116509は3月から半年経った9月の今、約15万円ほどの値動きをしている状況。
3月時点のYGとWGの価格差は、約13万円YGが高いという状況だったため、約15万円高くなったWGは、再度YGより高い水準となっているかもしれません。
本記事で参考とした中古腕時計
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本記事の価格比較
腕時計 | 状態 | 期間 | 2018年3月 の安値(楽天) |
2018年9月 の安値(楽天) |
変動額 | 残価率 |
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ロレックス
デイトナ 黒文字盤 116509 |
中古 | 0年 6ヶ月 |
¥2,451,000 | ¥2,605,750 | 154,750 | 106.31% |
では、現在における116528のボトム価格はどのような水準なのかというと、約269万円という水準になっています。
つまり、YGも3月と比較してしっかり値動きしているのです。
ですから、116509は260万円台という水準になったものの、116528も値動きしているため、YGより再度高くなるということには至っておらず、相変わらずYGより安いという状況です。
これはサブマリーナでも同様で、WGの116619LBが高くなったため、YGの116618LBより再度高くなったのかと思いきや、116618LBも値動きしていたというのは以前の記事でもお伝えした通りです。
ただ、3月時点では約13万円だった差は現在では10万円以下となっている様子であるため、価格差はやや狭まったといえる状況だといえます。
116509は過去価格を考慮すると、YGより安いというのは驚くように感じます。
けれども、最近のWGの評価を考慮すると、現在のようにYGよりやや安いという位置は自然とも感じます。