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現在相場考察

値上がりしたものの、デイトナ116509黒文字盤

2018年9月5日更新
ロレックスのデイトナ116509について斉藤由貴生が執筆。本記事では2018年3月の安値(楽天)と2018年9月の安値(楽天)を比較し現在相場を考察。この0年6ヶ月での変動は¥154,750だった。

デイトナ 黒文字盤 116509についての考察(2018年9月)

2004年初のWGブレスレットデイトナとしてデビューした116509は、デビューするや否や多くの人から注目されるモデルとなりました。

それまで、デイトナのWGモデルには革ベルトしか存在しなかったためブレスレットのWG仕様を待ち望む声は多く、実際筆者もそのように思っていました。

ですから、WGのデイトナの登場は「待っていました」という感想になったのです。

ロレックスに限らず、WGの定価はYGより高いという傾向があり、当時の新品実勢価格も中古相場も“YGよりWGのほうが高い”というのは当たり前だったように思います。

実際、2010年の段階ではWGの116509210万円台だったのに対し、YGの116528130万円台だったのです。2010年頃は腕時計が全体的に安く、パテックフィリップノーチラスのYGモデルである3800/1Jでも130万円台で購入可能でした。

そのような時期において、116509210万円台だったわけですから、WGブレスレットのデイトナという存在は、2010年頃において、いかに高い存在だったかが分かるかと思います。

ですから当時は、YGよりWGのほうが高いというのは当たり前ともいえる状況だったのです。

しかし、2018年の今となっては、WGの人気は以前よりもだいぶ低いといえる状況。

116509は2018年3月の時点で、YGの116528より安い水準になっています。2010年頃では、80万円程度WGのほうが高いという状況でしたが、それが13万円ほどWGのほうが安いとなってしまったのです。

ちなみにYGよりWGのほうが安いという現象は、パテックフィリップでも同様に起こっており、デイトナに限らずWG人気は低いといえる状況です。

けれども、そんな116509は3月から半年経った9月の今、約15万円ほどの値動きをしている状況。

3月時点のYGとWGの価格差は、約13万円YGが高いという状況だったため、約15万円高くなったWGは、再度YGより高い水準となっているかもしれません。

本記事で参考とした中古腕時計

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本記事の価格比較

腕時計 状態 期間 2018年3月
の安値(楽天)
2018年9月
の安値(楽天)
変動額 残価率
ロレックス
デイトナ
黒文字盤
116509
中古 0年
6ヶ月
¥2,451,000 ¥2,605,750 154,750 106.31%

では、現在における116528のボトム価格はどのような水準なのかというと、約269万円という水準になっています。

つまり、YGも3月と比較してしっかり値動きしているのです。

ですから、116509260万円台という水準になったものの、116528も値動きしているため、YGより再度高くなるということには至っておらず、相変わらずYGより安いという状況です。

これはサブマリーナでも同様で、WGの116619LBが高くなったため、YGの116618LBより再度高くなったのかと思いきや、116618LBも値動きしていたというのは以前の記事でもお伝えした通りです。

ただ、3月時点では約13万円だった差は現在では10万円以下となっている様子であるため、価格差はやや狭まったといえる状況だといえます。

116509は過去価格を考慮すると、YGより安いというのは驚くように感じます。

けれども、最近のWGの評価を考慮すると、現在のようにYGよりやや安いという位置は自然とも感じます。

この記事の執筆者
斉藤由貴生
腕時計投資家。著書:『腕時計投資のすすめ(イカロス出版)』『もう新品は買うな(扶桑社)』連載:本サイト以外に『日刊SPA!』『POWER Watch』その他『日経マネー』など多数露出。
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