2002年、ルイヴィトンとシャネルの2ブランドが男性用時計に本腰を入れました。時計専門メーカーか宝飾ブランドがメインの高級時計市場にバッグや服をメインで扱うファッションブランドが本腰を入れた初の試みです。シャネルはもともと女性用のそこそこ高い価格帯の時計を出していた一方、ルイヴィトンブランドは「時計」を作るのが初。ヴィトンが最初に出したタンブールは結構気合が入っていると評価され、かなり高い価格で販売されていました。
本記事の価格比較
腕時計 | 状態 | 期間 | 2011年2月 の最安値(ヤフオク) |
2016年4月 の最安値(楽天) |
変動額 | 残価率 |
---|---|---|---|---|---|---|
ルイヴィトン
スピーディ クロノグラフ 革ベルト Q2121 |
中古 | 5年 2ヶ月 |
¥365,000 | ¥289,440 | -75,560 | 79.30% |
その後、シャネルJ12はホワイトセラミックなどヒットを出し、現在も受け入れられています。ただ、当初「シャネル初の男性用」と“男性用”を強調していた割には女性用としての需要が強く、J12を付けている男性は見なくなりました。
ルイヴィトンの時計も、当初男性用をメインで展開。
特にメインで出したタンブールのクロノグラフは“エルプリメロ”搭載で非常に高値で販売されています。
エルプリ搭載のクロノグラフを「フラッグシップ」として用意する一方、安価なクオーツのクロノグラフ(実売価格10万円台)も展開。
見分けるのが結構難しく、10万円台のクロノグラフを見て「この価格帯なら納得」と思った一方、なんで「これが70万円台もするのだ?」と思ったら、エルプリ搭載だったと気づくわけです。
により、
でないと高価格帯として認められなかった業界の常識を覆したわけで、2008年頃まで結構高値の傾向でした。
このスピーディーも例外ではなく、2006年には中古で45万円前後という価格があたりまえ。
それがだんだんと価格が下がり、35万円前後が一般的となった後、全体的に時計の価格が高かった2014年には26万円の安値に。
現在でも上記の通り30万円を切る価格。
変わり種時計の割には、
が日本の時計ファンにプラス要素となり、「良い時計」と認められている傾向。
これまで“変わり種”にしては高かったルイヴィトンの機械式クロノグラフですが、現在の相場なら“変わり種”適正価格と言えます。
よって、プラス要素が多いこの時計、“変わり種”と時計の中ではNo.1を争う実力を持っているはずですので今買うなら良いかもしれません。