IWCの腕時計といえば、パイロットウォッチやポルトギーゼが有名だと思いますが、パイロットウォッチには黒文字盤、ポルトギーゼには銀文字盤が採用されている傾向があるといえます。
文字盤色は多数揃えるというブランドが多いようにも感じますが、IWCのこれらモデルの場合、文字盤色は決まっているようにも感じます。
実際、パイロットウォッチを検索すると約260件の中でほとんどが黒文字盤です。
特に、クロノグラフにはその傾向が強いといえるでしょう。
そのため、パイロットウォッチは「黒文字盤」という印象があるといえます。
しかし、そんなクロノグラフのパイロットウォッチには、実は銀文字盤が存在。
その見た目は、かなり新鮮な印象で、格好良く魅力的に写ります。
実は筆者は、この時計の存在を知らなかったのですが、たまたま着用されている姿を目にした際に、銀文字盤の存在を知りました。
そして、現在の中古相場はどのような水準であるかを調べ、30万円台後半という位置であることがわかりました。
黒文字盤のパイロットウォッチは30万円前後で購入可能という印象があったため、それと比べると銀文字盤は、かなり評価されているという印象です。
では、過去と比較するとどのような傾向であるかというと、2007年の新品実勢価格より、やや値下がりしている様子です。
ただ2007年の相場は全体的に高い傾向があり、特に新品実勢価格はその傾向が顕著だったといえます。
本記事で参考とした中古腕時計
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本記事の価格比較
腕時計 | 状態 | 期間 | 2007年2月 の新品実勢価格(3社平均) |
2018年9月 の中古安値(楽天) |
変動額 | 残価率 |
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IWC
パイロットウォッチ IW370628 |
新品 | 11年 7ヶ月 |
¥423,333 | ¥365,040 | -58,293 | 86.23% |
例えば、ロレックスの場合、2000年台前半まで30万円台だった16610が50万円台になるなど新品の値上がりが目立っていました。
その一方で、翌年2008年にはリーマンショックが起こるなどし、中古は一気に下落。この時代は、新品と中古の価格差が今より目立つといえる傾向があります。
そのような時代において約42万円という新品実勢価格だったこのIWCですが、当時価格帯が近かったロレックスはどのようなものだったかというと、エクスプローラー2の16570で、新品が約40万円という水準でした。
今では、16570は中古50万円台という水準に達しているため、このIWCより高い水準となっています。
2007年当時の比較的高い水準だった新品実勢価格と比較しても、ロレックスの中古は値上がりとなっているため、かなり優秀だと感じます。
その一方でIWCは新品より約5万円の値下がりとなっているのですが、大幅な値下がりとはなっていません。
この銀文字盤のパイロットウォッチの値動きは、そこまで大きく変わっていないという点では、他のIWCの値動きに近いともいえます。
よって、このようなレアなモデルでも、IWCは大幅な値上がりとも値下がりともならないという点が共通しているといえます。