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現在相場考察

銀文字盤のパイロットウォッチ、IWC IW370628

2018年9月18日更新
IWCのIW370628について斉藤由貴生が執筆。本記事では2007年2月の新品実勢価格(3社平均)と2018年9月の中古安値(楽天)を比較し現在相場を考察。この11年7ヶ月での変動は¥-58,293だった。

パイロットウォッチ IW370628についての考察(2018年9月)

IWCの腕時計といえば、パイロットウォッチポルトギーゼが有名だと思いますが、パイロットウォッチには黒文字盤ポルトギーゼには銀文字盤が採用されている傾向があるといえます。

文字盤色は多数揃えるというブランドが多いようにも感じますが、IWCのこれらモデルの場合、文字盤色は決まっているようにも感じます。

実際、パイロットウォッチを検索すると約260件の中でほとんどが黒文字盤です。

特に、クロノグラフにはその傾向が強いといえるでしょう。

そのため、パイロットウォッチは「黒文字盤」という印象があるといえます。

しかし、そんなクロノグラフのパイロットウォッチには、実は銀文字盤が存在

その見た目は、かなり新鮮な印象で、格好良く魅力的に写ります。

実は筆者は、この時計の存在を知らなかったのですが、たまたま着用されている姿を目にした際に、銀文字盤の存在を知りました。

そして、現在の中古相場はどのような水準であるかを調べ、30万円台後半という位置であることがわかりました。

黒文字盤のパイロットウォッチ30万円前後で購入可能という印象があったため、それと比べると銀文字盤は、かなり評価されているという印象です。

では、過去と比較するとどのような傾向であるかというと、2007年の新品実勢価格より、やや値下がりしている様子です。

ただ2007年の相場は全体的に高い傾向があり、特に新品実勢価格はその傾向が顕著だったといえます。

本記事で参考とした中古腕時計

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本記事の価格比較

腕時計 状態 期間 2007年2月
の新品実勢価格(3社平均)
2018年9月
の中古安値(楽天)
変動額 残価率
IWC
パイロットウォッチ
IW370628
新品 11年
7ヶ月
¥423,333 ¥365,040 -58,293 86.23%

例えば、ロレックスの場合、2000年台前半まで30万円台だった1661050万円台になるなど新品の値上がりが目立っていました。

その一方で、翌年2008年にはリーマンショックが起こるなどし、中古は一気に下落。この時代は、新品と中古の価格差が今より目立つといえる傾向があります。

そのような時代において約42万円という新品実勢価格だったこのIWCですが、当時価格帯が近かったロレックスはどのようなものだったかというと、エクスプローラー216570で、新品が約40万円という水準でした。

今では、16570中古50万円台という水準に達しているため、このIWCより高い水準となっています。

2007年当時の比較的高い水準だった新品実勢価格と比較しても、ロレックスの中古は値上がりとなっているため、かなり優秀だと感じます。

その一方でIWCは新品より約5万円の値下がりとなっているのですが、大幅な値下がりとはなっていません。

この銀文字盤のパイロットウォッチの値動きは、そこまで大きく変わっていないという点では、他のIWCの値動きに近いともいえます。

よって、このようなレアなモデルでも、IWCは大幅な値上がりとも値下がりともならないという点が共通しているといえます。

この記事の執筆者
斉藤由貴生
腕時計投資家。著書:『腕時計投資のすすめ(イカロス出版)』『もう新品は買うな(扶桑社)』連載:本サイト以外に『日刊SPA!』『POWER Watch』その他『日経マネー』など多数露出。
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