デイデイトのアイスブルー文字盤は、プラチナ専用であり、かなり高級な存在という印象があります。
アイスブルー文字盤がメジャーになったのは2000年にデビューした118206の時代で、2000年代前半の段階で知名度があったといえます。
当時は、スポーツロレックスに大きな注目が集まっており、スポーツモデル以外に対して特に注目度が高い存在はなかったといえます。そういった中、デイデイトのアイスブルー文字盤だけは非スポーツロレックスでありながら、注目度が高く、「買えないけど欲しい」というように憧れていた人が多かったと感じます。
「憧れられるロレックス」という存在の代名詞はデイトナだといえ、2000年代におけるそれはWGという存在だったといえるでしょう。アイスブルー文字盤のデイデイトは、そのWGデイトナと同じような注目度だったといえます。
今となっては、アイスブルーといえばプラチナロレックス全体に設定される傾向があり、デイトナにもアイスブルーが存在します。しかし、2000年代前半まではデイデイト118206の専用色という印象が強かったといえます。
それが2008年、デイデイトには「2」が登場し、その218206にもアイスブルー文字盤が設定。
それ以降は、アイスブルーといえばデイデイト2のインパクトのほうが強くなったといえるかもしれません。
36mmという118206に対して、デイデイト2は41mmという大きなサイズが採用されています。
大きいサイズのほうが実勢価格が高い傾向がありますが、まさにデイデイト2はその例に該当し、同じプラチナでも118206よりかなり高いという存在となっています。
2016年12月の段階では、448万円という水準だったのですが、2017年6月では118206のアイスブルー文字盤が約279万円という水準でした。
36mmと41mmの違いで169万円ほど218206のほうが高かったため、かなり割高という印象があったように感じます。
しかし、その後デイデイト2のほうはきちんと上昇。
2016年から1年後の2017年12月の段階では20万円上昇し、468万円に到達。
そして、2018年9月の今では、さらに20万円上昇し、488万円という水準になっているのです。
本記事で参考とした中古腕時計
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本記事の価格比較
腕時計 | 状態 | 期間 | 2017年12月 の安値(楽天) |
2018年9月 の安値(楽天) |
変動額 | 残価率 |
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ロレックス
デイデイト2 アイスブルーローマン 218206 |
中古 | 0年 9ヶ月 |
¥4,680,000 | ¥4,880,000 | 200,000 | 104.27% |
2016年以降、この218206のアイスブルー文字盤は、1年で20万円の上昇という傾向になっており、驚くほど同じペースで値動きしている状況です。
その一方で、118206のアイスブルー文字盤は、2018年4月の段階で約253万円という水準。
2016年7月には約279万円だったため、2016年12月と比較して値下がりとなっているのです。
218206が400万円台後半という水準に達し、パテックフィリップのノーチラスやコンプリケーションなど人気超高級時計の価格帯となっている一方で、118206はプラチナロレックスとしては相対的にお買い得価格に位置しているのは興味深いといえます。