2017年から目立った値動きとなったノーチラス。
特に人気があるのは青文字盤で、現行モデルの5711/1A-010は2018年に500万円台という水準に達しています。
5711/1A-010は、2016年の段階では300万円前後という水準に位置していたため、500万円台となった際は、かなりなインパクトがありました。
しかし、同じ5711/1Aでも、白文字盤に関しては2018年になっても300万円台であり、1月の段階では350万円台という水準だったのです。
それが、4月には400万円台前半という水準まで上昇。
500万円台という青文字盤の水準までは達していなかったものの、目立った値動きとなっていた印象です。
その後白文字盤は一時500万円以上という様子になるのですが、記事化するにはやや不安定とも取れる様子でした。
そして、今では白文字盤の5711/1A-011は、400万円台後半という水準に落ち着いた様子だといえます。
とはいえ、それでも4月と比べると約38万円の上昇となっており、やはり優秀な値動きとも感じます。
本記事で参考とした中古腕時計
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本記事の価格比較
腕時計 | 状態 | 期間 | 2018年4月 の安値(楽天) |
2018年9月 の安値(楽天) |
変動額 | 残価率 |
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パテックフィリップ
ノーチラス 5711/1A-011 |
中古 | 0年 5ヶ月 |
¥4,380,000 | ¥4,768,750 | 388,750 | 108.88% |
ただ、現在5711/1Aは数ヶ月前と比べると停滞気味ともいえる様子。
青文字盤の5711/1A-010は5月の時点で約582万円という水準でしたが、今では約550万円という個体が存在します。
ただ、それ以外の個体については5月の価格に近いため、どれを相場とするかは難しいところだといえます。
安い個体がある一方、他の個体は5月時点とほぼ変わっていないという様子は、2017年夏過ぎの16520の値動きに似ていると感じます。
16520も2017年夏過ぎから、一部安い個体が存在していたのですが、相場が値下がり傾向というには難かったのです。その後落ち着いた状態で記事化した際は、「止まった」状態と表現しました。
16520は2017年夏以前において、短期間で数十万円単位の値動きを繰り返し、気づいたら値動きしているといえるぐらい目立った様子となっていましたが、2017年夏過ぎから停滞気味となりました。
よって、現在のノーチラス5711/1Aの様子は2017年夏過ぎから12月頃までのデイトナ16520の様子と似ているといえ、停滞気味と表現できるかと思います。
一時期目立った値動きとなり、その後停滞気味となるという現象が、デイトナとノーチラスに共通しているのは興味深いといえます。